学校概要
滝三小と地域のこと
滝野川の地名の由来と東京都北区の誕生
- 江戸時代(1855年頃)の北区は、16の村と1つの宿場(岩淵宿)に分かれていました。滝野川西地区には滝野川村、西ヶ原村、上中里村、中里村、田端村の5村がありました。滝野川の地名の由来は、「地域を流れる石神井川の勢いが激しく、まるで滝のような音を響かせていた」ことから滝野川という地名になったと言われています。
- 江戸時代から明治時代に変わった明治元年(1868年)、明治政府は江戸を東京に改めました。現在の北区にあたる村々の内、石神井川の南側にある滝野川村、西ヶ原村、上中里村、中里村、田端村の5村は東京府の一部となりました。(※飛鳥山は石神井川の南にありますが王子村の一部でした。現在は北側の王子一丁目と南側の西ヶ原二丁目に分かれています。)
- 明治22年(1889年)、国は「町村制」をしいて「明治の大合併」を行い、より大きな町や村を作りました。この時、「滝野川村、西ヶ原村、上中里村、中里村、田端村の5村」が合併して、新たな滝野川村が誕生しました。その後、大正2年(1913年)には町制施行で滝野川町に、昭和7年(1932年)には滝野川区になり、昭和22年(1947年)には滝野川区と王子区が合併し、今の東京都北区が誕生しました。
滝三小と鉄道・路面電車
- 北区の鉄道は、明治16年(1883)に上野~熊谷間に日本鉄道の蒸気機関車が走りました。この時王子駅が開業しました。明治29年(1896年)田端駅が開業し、同時に土浦線(現常磐貨物線)が開通しました。のちに三河島駅と日暮里駅が直通となり、常磐線は田端駅を通らなくなりました。
- 路面を走る都電荒川線は、昔は王子電気軌道(王電)と呼ばれ、最初は大塚と飛鳥山を結び、その後早稲田、赤羽、三ノ輪橋へと路線を拡げていきました。大正12年(1923年)には、本郷通りを通る東京市電の飛鳥山線(飛鳥山~駒込)が開業し、のちに日本橋と王子駅前(都電本郷線)を行き来するようになりました。
- 昭和45年(1970年)、都電は交通渋滞の原因とされ、次々に廃止されました。昭和46年(1971年)には、都電本郷線も廃止なりました。しかしながら、専用軌道の多い都電荒川線は存続され、令和の現在も本校の校舎西側を「東京さくらトラム」の名称でゴトンゴトンと音を出して毎日走り続けています。近くには飛鳥山駅と滝野川一丁目駅があります。
滝野川西地区の小学校
- 明治5年(1872年)、学制が布かれ、全国に小学校が設置されました。滝野川西地区の区立学校の始まりは、明治21年(1888年)明徳小学校が最初でした。その後、滝野川尋常高等小学校となり、滝野川第一小、滝野川第二小、滝野川第三小などに枝分かれして誕生していきます。
※北区の歴史はじめの一歩(滝野川西地区編)参考
学校の沿革
【大正期】
- 4年2月17日 飛鳥山の麓に滝野川尋常小学校分教場設置が決まる
- 4年6月19日 分教場が完成し、落成式が行われる(2教室、1年生児童数82名)
- 5年4月1日 職員室を増設する(児童数1・2年生155名)
- 6年3月16日 東京府北豊島郡滝野川町立滝野川第三尋常小学校として独立する。この日を開校校記念日とする(4教室、児童数251名)
- 7年4月1日 初代校長 川崎覚利氏 就任(7教室、児童数367名)
- 8年2月16日 校旗制定、4月に帽章改正(8学級、478名)
- 9年4月1日 全学年2部授業を実施する(12学級、636名)
- 10年3月25日 第1回卒業式を挙行する(同窓会を組織する)
- 11年10月27日 校歌制定する
- 12年9月1日 関東大震災で校舎が小破損、罹災者収容所となる
【昭和期】
- 2年5月8日 創立10周年記念式典を挙行する
- 5年4月1日 滝野川第八尋常小学校(元西ヶ原小)が開校し、486名が転出する
- 7年10月1日 東京市立滝野川第三尋常小学校に改称する
- 12年10月 創立20周年記念行事を実施する
- 16年4月 東京市立滝野川第三国民学校と改称する
- 16年12月1日 プールが完成する
- 18年7月1日 東京都立滝野川第三国民学校と改称する
- 19年8月20日 第1次学童疎開が始まる(群馬県四万温泉学寮、高山学寮開設)
- 20年4月13日 空襲で校舎が全焼する
- 20年4月20日 第2次学童疎開が始まる(残留児童は滝野川国民学校で合同授業)
- 20年11月1日 滝野川第六国民学校で12教室を借りて授業を行う
- 22年4月1日 東京都北区立滝野川第三小学校となる(一部児童がバラック校舎で授業)
- 24年9月22日 学校給食調理室が完成する
- 25年6月26日 増築により、全校児童で学校生活が始まる
- 32年11月1日 2階建て校舎が完成する
- 33年4月23日 創立40周年記念式典を実施する(講堂が完成する)
- 33年9月1日 鼓笛隊が結成される
- 35年4月19日 正門と築山が完成する
- 38年5月24日 青少年赤十字に加盟する
- 42年3月10日 鉄筋化工事が始まる
- 42年3月16日 創立50周年記念式典を実施する
- 46年10月12日 校庭舗装と岩石園が完成する
- 47年4月1日 北区立たきさん幼稚園が設置される
- 51年7月9日 校帽が新しくなる
- 51年11月13日 60周年記念式典を実施する(タイムカプセル埋設)
- 52年6月26日 青少年赤十字功労賞を受賞する
- 61年11月1日 創立70周年記念式典を実施する(「希望の像」除幕)
- 62年2月6日 北区学校保健優良校を受賞する
- 63年3月11日 「自立の像」除幕
【平成期】
- 2年11月26日 東京都学校保健優良校を受賞する
- 2年11月30日 校舎大規模改造工事が終わる
- 7年10月27日 北区研究協力校(生活科・理科)の研究発表会を行う
- 7年11月25日 飼育小屋が完成する
- 8年11月5日 創立80周年記念式典を実施する
- 9年2月6日 北区学校保健優良校を受賞する
- 9年7月15日 JRC120周年記念で特別表彰される
- 10年10月1日 パソコン室が設置される
- 13年3月29日 各教室にインターフォンが設置される
- 13年4月6日 文部科学省環境教育推進モデル協力校・北区研究協力校(学び合う子どもの育成)に指定される
- 13年11月5日 校舎耐震工事が完了する
- 14年10月31日 文部科学省環境教育推進モデル協力校・北区研究協力校(学び合う子どもの育成)の研究発表を行う
- 15年2月28日 体育館外装工事が完成する
- 16年4月1日 学校二学期制が始まる
- 17年7月1日 校内LANの設置が完了する
- 17年4月8日 校庭芝生化記念式を実施する
- 18年5月2日 創立90周年キャラクター(グリシバ君)発表会を行う
- 18年11月18日 創立90周年記念式典を実施する
- 19年3月1日 自然観察園ビオトープが完成する
- 20年7月1日 冷暖房工事が完了する
- 22年12月1日 滝三学童クラブが開設される
- 25年9月1日 校舎屋上に太陽光ソーラー発電装置を設置する
- 26年4月1日 巡回拠点たきさん(特別支援教室拠点校)が開設される
- 27年10月30日 北区研究協力校(気づき、考え、行動する子の育成)の発表会を行う
- 28年6月28日 台湾児童との国際交流(台南市櫻橋外語学院)
- 28年10月9日 タイムカプセル(60周年時に埋設)の開放を行う
- 28年11月12日 創立100周年記念式典を実施する
- 29年5月8日 わくわく滝三ひろばが開設される
【令和期】
- 元年10月29日 北区研究協力校(主体的・対話的学びを支える学校図書館)で発表を行う
- 2年4月7日 新型コロナウィルスの感染拡大防止による臨時休業(~5月31日)
- 2年6月1日 新型コロナウィルスの感染拡大防止による分散登校(~6月12日)
- 4年2月15日 北区研究協力校(自分の気持ちや考えを、喜んで書き表そうとする児童の育成)の発表を行う
学校の周りの様子
学校の校歌(歌詞・楽譜)
北区立滝野川第三小学校の校歌は、大正11年10月27日に制定されました。
北区の歴史(百周年記念誌より)
学校の記念誌
創立から100年を超える滝三小の過去の周年記念誌表紙を掲載しました。懐かしいものもあるかもしれません。
学区域の地図
学校案内図