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掲載開始日:2019年9月25日

最終更新日:2024年11月6日

エイズを正しく理解しましょう

11月16日~12月15日は東京都エイズ予防月間

12月1日は世界エイズデー

令和5年はHIV感染者とエイズ患者合わせて、新たに全国で960人、そのうち東京都では302人が報告されました。

令和4年までは新型コロナウイルス感染症の流行の影響もあるのか6年連続で減少していましたが、今回、76人多く、7年ぶりに増加に転じました。

HIV感染とエイズは違うことを知っていますか?

HIV感染

HIV感染は体内にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が存在する状態をいいます。HIVは体を病気から守る白血球に感染し、数~10数年かけてHIVが徐々に増えて、少しずつ免疫力を低下させます。

そのため、感染初期は自覚症状がほとんどなく、自身で気づくことは困難ですが、無症状でも感染力があり、知らない間に感染が連鎖していきます。

エイズ

HIV感染後、少しずつ免疫力が低下した結果、普段なら病気を起こさないような弱い病原体による感染症(日和見感染症)や悪性腫瘍の症状が引き起こされます。この状態をエイズ(AIDS)といいます。

HIV感染=エイズ発症ではありません。

もし、HIVに感染しても、早期発見と適切な治療でエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染する前とほぼ同じ生活を送ることができます。

感染経路は主に三つ

HIVの感染源となるのは、血液、精液、膣(ちつ)分泌液、母乳などです。

主な感染経路は、「性行為による感染」、「血液を介した感染」、「母子感染」の三つです。

  • HIVは感染力の弱いウイルスです。握手、軽いキス、咳、くしゃみ、食器の共有、お風呂・プール・トイレの共有、蚊などの虫刺され等、日常生活で移ることはありません。

性行為による感染

現在の感染原因はほとんどが性的接触によるものです。セーファーセックス(安全なセックス)を心がけ、コンドームを正しく使用することが感染予防になります。

血液を介した感染

HIVに感染した人の血液が体内に入ると感染します。

母子感染

HIVに感染している母体では妊娠期、出産時ともに胎・乳児に感染するリスクがあります。

母乳による感染の例もあります。

HIVに感染していることに気づかないで出産すると、乳児への感染率は約30%となりますが、妊娠初期に感染が分かり、適切な対策をとることができれば乳児への感染率は1%以下に低くすることができます。

妊婦健診のHIV検査の受検や、感染の心配がある場合には必ず医師に相談してください。

感染予防方法

HIVは主に、血液、精液、膣(ちつ)分泌液などに多く含まれるため、それらの体液が粘膜や傷のついた皮膚に触れないようにすることが必要です。

エイズを発症するまでは自覚症状がなく、感染に気づかないため、無防備な性行為などにより、感染が拡大します。必ず最初からコンドームを使用することが重要です。

早期発見が重要です!

HIVに感染して何も治療をしなかった場合、発症するまで平均10年といわれています。発症するまで自覚症状はほとんどありません。

HIV感染症の治療開始の遅れは、生活の質の低下や生命予後の悪化につながります。無症候期の間にHIVの感染を知ることができれば、最適な時期に治療を始めることができます。

「感染しているかもしれない」と少しでも不安があったら、HIV検査を受けましょう。

東京都新宿東口検査、各区保健所で無料・匿名での検査を実施しています。

北区保健所 HIV・梅毒検査のご案内

対象者 どなたでも(無料・匿名)
検査日程 リンク先日程表のとおり
実施場所 北区保健所(〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3)
予約方法 電話予約 03-3919-3102(平日午前8時30分~午後5時15分)
インターネット予約 日程表「検査日」をクリックし、専用フォームから予約

検査は、感染の可能性のあった時期から90日以上経過してから受けましょう。

感染後90日以内の検査では、正確な判定ができない場合があります。)

相談について

相談は、随時行っています。

  • 電話番号:03-3919-3102(平日午前8時30分~午後5時15分)

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:北区保健所保健予防課感染症係

〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3

電話番号:03-3919-3102