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掲載開始日:2021年8月17日
最終更新日:2021年8月18日
揮発性有機化合物のことをVOC(Volatile Organic Compounds)の略称で呼びます。蒸発しやすく(揮発性といいます)、大気中で気体となる有機化合物(化学物質)の総称です。
VOCは様々な成分があり、塗料や接着剤、インクなどに含まれる溶剤やガソリンから揮発してくるトルエンやキシレン、金属や機器の洗浄に使われるトリクレン(トリクロロエチレン)、塩化メチレン(ジクロロメタン)などはその代表的な成分です。
VOCは光化学スモッグの原因の一つでもあります。都内では、人体に影響のある光化学オキシダントの環境基準がいまだに達成できていないため、排出量の削減が必要となっています。
VOCの排出を削減することは、大気環境の改善につながるだけでなく、事業場の皆さまにとっても次のような大きなメリットがあります。
設備や溶剤のフタを開けているだけで溶剤は蒸発していきます。必要なとき以外はフタを閉めるなど、作業工程を簡単に見直すだけでも有機溶剤の使用料が減り、原材料費の削減につながります。
溶剤の染み込んだウェスなどの廃棄物を密閉容器で保管したり、低VOC製品を使用したりすることで臭いが低減し、作業環境が改善します。
環境省と東京都では、VOC対策のマニュアルやガイドを作成しています。業種ごとに具体的な抑制手法をまとめたものとなっていますので、ぜひご活用ください。
東京都では、中小企業のVOC(揮発性有機化合物)排出量削減に向けた自主的な取組を支援するため「東京都VOC対策アドバイザー」を派遣しています。規制や指導を目的とするものではありませんので、ぜひご活用ください。
派遣対象 | 原則として、資本金3億円以下又は従業員数300人以下で、VOCを取り扱う企業(塗装工場、印刷工場、めっき工場 等)です。 |
助言内容 | 現場でVOCの簡易測定を行い、工程の改善、原材料の転換、回収・処理装置の設置、融資制度の紹介等の助言を行います。 |
派遣手続 |
対策意欲のある企業からの依頼に基づき、審査の上アドバイザーを派遣します。詳細は以下のリンク先を参照ください。 |
VOCは、事業場などで使われているだけでなく、一般家庭やオフィスで使用する様々な製品にも用いられています。代表的なものに、エアゾールスプレーのガス(可燃性のもの)、家庭用塗料、接着剤、防虫剤などがあります。
また、VOC製品は使い方を誤ると、シックハウス症候群や火災など、健康被害や事故につながる可能性もあります。
東京都の調査(2015年度)では、都内のVOC排出量のうち、一般家庭やオフィスからは19%と推計されており、大きな割合を占めています。
VOCを削減するためには皆さまひとりひとりの協力が不可欠です。低VOC製品を選択するなど、VOC削減にご協力ください。
お問い合わせ
所属課室:生活環境部環境課環境規制調査係
〒114-0002 東京都北区王子1-12-4 TIC王子ビル2階
電話番号:03-3908-8611