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最終更新日:2024年3月20日
とても素晴らしい作品で、卒業生のみなさんもみんな喜んでくれています。3組のみなさんありがとうございました。
令和5年度 第68回卒業式を本校体育館にてとりおこないます。
3年間学んできた卒業生の旅立ちをしっかりと祝う式にしたいと思います。
在校生 9時35分 (保護者9時15分~9時45分)
来賓 9時50分入場
卒業生 9時55分入場
(1) 開式の言葉
(2) 国歌斉唱
(3) 学事報告
(4) 卒業証書授与
(5) 校長式辞
(6) 北区長・教育委員会告辞 副区長 中嶋様
(7) 来賓祝辞 小林PTA会長
(8) 来賓紹介・祝電披露
(9) 送 辞 ・在校生代表(2年 中村さん)
(10) 答 辞 ・卒業生代表(3年 渡邉さん)
(11)式 歌 「 旅立ちの日に 」(卒業生)
(指揮: 3年前川さん、伴奏: 吉田先生 )
(12)校歌斉唱
(13)閉式の言葉
本日午前10時より第68回卒業式を無事挙行いたしました。厳粛に式は執り行われ、73名の卒業生に卒業証書が授与されました。とても感動的な卒業式となりました。ご来賓代表として副区長中嶋様、小林PTA会長よりご祝辞を頂戴しました。在校生を代表して2年中村さんが送辞をおこない、答辞は卒業生を代表して渡邉さんが行いました。祝辞も送辞も答辞も、そして式歌、最後に全員で歌った校歌も大変素晴らしく、感動あふれる素敵な卒業式となりました。
本日の卒業式は、在校生代表とご来賓、保護者の皆さまにご参加いただきまして誠にありがとうございました。
本日、校長阿久津の式辞を掲載し、ご来場できませんでした皆様への挨拶に替えさせていただきます。
式辞
朝の日差しが日ごとに輝きを増し、春の訪れを感じる頃となりました。
本日、東京都北区立堀船中学校第六十八回卒業式を挙行するにあたり、北区副区長 中嶋稔様、北区議会議員 金田よしあき様をはじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席賜りましたことを、心より感謝申しあげます。
保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。七十三名の卒業生を迎え、ここに卒業式を行うことができますことを、心から慶び、感謝申しあげます。
そして卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。みなさんが今日という日を迎えることができたのも、保護者の皆さんの深い愛情と、地域の方々のご協力のたまものであると思います。
思い起こせば三年前、みなさんは、中学校生活の初日から、新型コロナウイルス感染症の影響を受けることになりました。入学式では在校生やご来賓の皆さまの参加が叶わず、保護者の皆様にも入場制限をお願いせざるを得ませんでした。そんな大変なスタートでしたが、学年が上がるにつれてコロナに関する制限が緩和され、学校での授業や行事、部活動などで活躍しているみなさんの姿を、保護者の方や地域の皆様にようやくお見せすることができるようになりました。
そして今年度の6月、最上級生となったみなさんが最も楽しみにしていた修学旅行の時のことです。初日は台風の影響で朝から新幹線が不通となり、急遽学校待機となってしまいました。しかしみなさんは落ち込む間もなく、すぐにコースの変更を検討すべく真剣に話し合いを始めました。どんな状況にあってもひたむきに一生懸命努力する、そんなみなさんを応援するため、PTAの小林会長が生徒全員分のおやつを持って来てくださり、そこにいたみんなの顔に笑顔が戻ったことを、昨日のことのように覚えています。
7月には、PTA主催イベント「ありがとう堀船中」が開催され、およそ 2,000名もの方々にご来場いただきました。子どもたちや歴代の卒業生のために、このイベントを支援してくださいました、堀船地区・昭和町地区のそれぞれの連合自治会・町会の皆様、両青少年地区委員会の皆様、同窓会の皆様、PTA顧問会の皆様に、改めて感謝申しあげます。様々な世代の方々が一堂に会したこの日は、堀船中がいかに多くの皆様方に愛されているかを、改めて確認できた素敵な一日となりました。
また、8月には、PTA役員の皆様が、移転前の最後の時間を生徒のみなさんに楽しんでもらうべく、『堀船夏祭りファイナルドキドキ パート2』を企画してくだいました。旧校舎で二年半を過ごした卒業生にとって、特に心に残る最高の思い出になったことでしょう。
夏休みを挟んで、9月1日からは、改築ステーションでの学校生活が始まりました。生徒のみなさんは慣れない送迎バスでの通学となりました。卒業生のみなさんは、校庭や体育館が狭いことに何の文句も言わず、残りの学校生活をどうしたら楽しめるか、そしてこれからここで過ごす後輩達がどうしたら快適に過ごせるかと、知恵を絞り、工夫をしながら、一生懸命頑張ってくれました。みなさんがここでの学校生活に対してそうした前向きな姿勢で臨んでくれたからこそ、学校全体が頑張ることができたと思っています。本当に感謝しかありません。みなさんが過ごしたこの半年が、みなさんの背中を見てきた後輩達へのお手本となり、新たな堀船中の伝統として、来年度、再来年度と続いていくことになります。
さて、私はこの一年間、学校だよりで津田梅子について紹介してきました。今年7月から新たな五千円札の肖像となる津田梅子は、明治新政府が欧米に派遣した「岩倉使節団」に同行した最初の女子留学生の 1人です。日本史上初の女子留学生としてアメリカに渡ったのは、わずか6歳の時でした。それから約11年間アメリカに滞在し、帰国後は日本の女子高等教育に身を捧げました。
津田梅子は、1900年に私立の女子高等教育機関としては日本で初めての「女子英学塾(現津田塾大学)」を設立します。日本の女性たちが高等教育を受けられる機会を創出し、男性と同じように社会で活躍できる開かれた時代を目指して多大なる努力をした津田梅子。その生き方は、女性の更なる地位向上や個性の尊重が求められる令和の時代へと通じる先駆けであり、正に新紙幣にふさわしい人物だと言えるのです。
そんな津田梅子は、女子英学塾の開校式式辞において、こんなことを言いました。
「第一は本当の教育は立派な校舎や設備がなくてもできるものであるということであります。そう申したとて、私はよい教室や書物やその他の設備を軽んずるということではありません。出来ることならこれも完全にしなければなりませんが、真の教育には物質上の設備以上に、もっと大切なことがあると思います。それを一口に申せば、教師の資格と熱心とそれに学生の研究心とであります。とにかく、こういう精神的な準備さえできておりますならば、物質的の設備が欠けて居ようとも真の教育は出来るものであると、そう私は考えます。」
この津田梅子の言葉を、みなさんはどう感じたでしょうか。
これから皆さんが羽ばたこうとしている社会は、AI の急速な進化や技術革新に伴い、人の働き方や生き方を含めた社会全体の構造までが激しく変化していくことが予想されます。また、ロシアのウクライナへの軍事侵攻、イスラエルとガザ地区ハマスとの軍事衝突もあり、混迷と閉塞感が世界を覆っています。
こうした厳しい時代を生きる皆さんであるからこそ、津田梅子が言ったような「精神的な準備」が極めて重要です。凄まじいスピードで変わっていく社会の中で、新しく登場してきた何かが、果たして正しいものかそうでないのかを、自分自身で判断できるようにならなければいけません。そのために必要な「精神的な準備」こそ、津田梅子が言う研究心なのです。研究心を持つためには、自分自身の強い興味がなければなりません。それはつまり、何かをしたい、何かになりたいという想いのことだと思います。やりたいこと、なりたい自分を、ぜひ探してみてください。どんなささいなことでも、それが見つかったら、その気持ちを大切に育ててください。やがてその小さな興味が熱を帯びた研究心へと変わり、研究心が与えてくれた知識や考え方こそが、変化の速い時代にあっても、自らにとって正しい判断を行うことが出来る確かな根拠になり得るのです。
最後になりましたが、卒業生の保護者のみなさま、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。お子様はこんなに立派になりました。晴れの姿に、感激ひと塩のものがあろうかと拝察いたします。
卒業生の今後の健やかな成長を祈念いたしまして、式辞といたします。
令和六年 三月 十九日
東京都北区立堀船中学校 校長 阿久津 光生
お問い合わせ
東京都北区立 堀船中学校
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