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最終更新日:2024年12月25日
新2年生から6年生のみなさん、おはようございます。進級おめでとうございます。
それでは、校長先生から、皆さんに2つ話します。
1つは「自分には力がある」ということです。あなたには学ぶ力があります。今できなくても続けていくとできるようになる力をもっています。また、人を助けたり、人の役に立つような人を喜ばせたりする力ももっています。絶対に「自分なんてどうせ」といった自分を低くみるような考えをしないでください。それでは宝の持ち腐れです。うめののキッズは明るく、誰にでも親切にできるのが持ち味ですから、それをこれからも大切にしてください。「自分には力がある」が1つです。
2つは、みなさんの目標です。皆さんは、梅木の『や・か・た』、「やさしく かしこく たくましく」を覚えていますね。そんなすてきな人になれるように、これからがんばることを考えてください。「やさしく」なるために、一日ひとつ 人のためになることを考えてください。つぎに、「かしこく」なるために、一日ひとつ かしこくなれることを考えてください。そして、「たくましく」なるために、一日ひとつ 自分が元気になることを考えてください。
さあ、新しい1年のスタートです。今日も楽しかった、明日が待ち遠しいな、と思えるような、ステキな毎日にしていきましょう。お話を終わります。
先週は始業式と入学式がありましたね。実はその準備のために頑張ってくれていた人たちがいます。まず、2年生が入学式の前に歌を歌ってくれました。とても上手でしたよ。2年生ありがとうございました。次に、6年生が前日準備で頑張ってくれました。教室や体育館を整えてくれていたのですね。6年生ありがとうございました。また、始業式では代表児童の人があいさつを立派にしてくれましたね。私があとで取材したところ、文章を作るのに2時間かかったそうです。さらに、その内容を覚えるための練習を4時間かけてしたそうです。すごいですね。うめのキッズの全員が4月から気持ちよく過ごせるように考えてくれたのですね。すばらしいです。見えないところで頑張っている姿が立派でした。
昨日は梅木小学校の誕生日でした。今年で68周年です。昭和31年に梅木小学校ができて、当時は児童数が588名、15クラスだったそうです。今よりも200名近く多いですね。校舎は今の校舎ではありません。校歌はできていなく、できたのは昭和32年です。体育館は昭和46年にできました。今の校舎ができたのは昭和51年になります。昔の教育目標は今の「や・か・た」ではなかったようです。そして、ビオトープは平成14年にできました。このように長い歴史があるのですね。これからも梅木小学校がよりよくなっていくようにしていきましょう。
今日はまず2つほめたいことがあります。今日から個人登校になりました。登校の様子を見に行きましたが、皆さん安全に気を付けている様子で偉いですね。また、昇降口の靴もきちんとそろえて置いてあります。これも立派ですね。
さて、クイズです。昨年は18,076でした。その前の年は18,584でした。さて、この数字は何でしょう?(みな考えている様子)ヒントは単位が「冊」です。さあ、これでだいぶ分かりましたか?そうです。これは昨年と一昨年の梅木小学校の児童が図書室から借りた本の冊数です。もう少しで2万冊になりそうです。差が約1,500冊くらいなので、今の児童数でだいたいで割ると一人4冊多く本を借りると2万冊になりそうです。私も本を借りてきました。これは「イソップのものがたり」という本です。有名なお話だと「うさぎとかめ」や「北風と太陽」があるので知っていますね。また最近は「源氏物語」を全部読みました。私は学校へ来るまでの電車の中で、ほんの10分から15分しか読めないのですが、ちょっとずつ読んでも読み終えましたよ。ゴールデンウィークはスマホやタブレット、テレビから少し目を離して本を読んでみるというのもいいのではないですか。ぜひ、たくさん本を読んでくださいね。
不思議に思っていることがあります。1年生は知らないのですが、実は2月にビオトープでたくさんのカエルの卵を見ましたよね。それは全校朝会でもお話しました。ところが、その後いつもならいるはずのオタマジャクシがいないのです。どうしてでしょうか。しかも一匹もいないのです。みなさんはどう思いますか?カモがいたからカモが食べたのじゃないかという意見もありますが、それでもさすがにすべてのオタマジャクシを食べることはできないと思うのです。とても不思議なことです。皆さんも何か気付いたことがあったら教えてください。
先週は全校遠足楽しかったですね。今日は一つほめてあげたいことがあります。これを見てください。(ビニル袋を見せて)この中にこぶし一個分のゴミが入っています。これは皆さんがお弁当を食べた後に落ちていたものです。私が拾って集めました。もちろん一個もゴミが落ちていない方がいいのですが、400人近い子どもが一緒に食べて、これしかゴミが落ちていないことに驚きました。きっと、あなたは自分の後始末をきちんとしたのですね。もしかしたらこの中には、自分のゴミでなくても拾ってくれて片付けてくれた人がいたのかもしれません。うめのキッズは素晴らしいなと思います。これから先の社会科見学や宿泊行事などではゴミが一つも落ちていないようにできるかもしれませんね。ゴミを残さないでありがとう。
1学期が始まって一月ちょっとが経ちましたね。きっとお友達との人間関係も深まっているころだと思います。今日は改めていじめは絶対にダメということを確認したいと思います。人を傷つけたり、嫌なことをしたりしてはいけないですね。これは分かりきったことです。もし、いじめられたり、いじめを見たりしたときには先生などの近くの大人の人に相談してくださいね。誰もが楽しく安心して生活できる学校にしていきましょう。
今日は午後から雨の予報ですね。朝から傘を持ってきている子が多くいました。テレビやスマートホンなどを使って一日の天気が分かるのでとても便利です。ところで、そのような情報が入らなかった昔はどうやって天気を予測していたのでしょうか。なかなか難しいですね。皆さんも自分たちで植物を育てていますね。1年生はアサガオ、2年生はトマトなど。こうした植物の成長の変化は自分が目で見て確かめたり、触ったり、時にはにおいを嗅いだりすることで、その変化が分かってきます。たくさんの便利な情報もありますが、自分が体験して気づくことも大切ですね。ぜひ、たくさんの体験をして学んでくださいね。
今月は読書月間だけでなく、ふれあい月間でもあります。ふれあい月間というのは一人一人を大切にする月ということです。みなさんはふわふわ言葉とチクチク言葉は知っていますね。「ありがとう」や「ごくろうさま」、「だいじょうぶ」など、相手を気遣う言葉はふわふわ言葉ですね。逆にチクチク言葉は相手を傷付けることがあります。もちろん、ぶったり、蹴ったりすることはいけないことは分かりきっていますね。人をからかったり、あおったりするなど相手に嫌なことをはしないのですね。相手にとってどうかが大事になります。人に優しくしていきましょう。
6年生が熱中症に気を付けましょうと言ってくれましたね。私も昨日用事があって外を15分くらい歩いたのですが、それだけで少しフラフラしてしまいました。途中にあった自動販売機で冷たいジュースを飲むだけでなく、首筋にペットボトルを当てて体を冷やしました。なぜだか分かりますか。そうですね。首のあたりは太い血管が通っているので、そこを冷やすと体が冷やされるのですね。みなさんも気を付けてください。
さて、うめのキッズという言葉は「うめのき」と「キッズ」が重なって語呂がいいので「うめのキッズ」と言うのですが、もうすぐうめのキッズフェステバルがあります。あと2週間とちょっとですね。どんな出し物をするのか話し合っている頃だと思います。自分が楽しむのももちろんですが、来てくれた人も喜んでもらいたいですね。お客になるだけでなく、お店の担当も大切です。これからよく話し合って、準備も楽んでいきましょうね。
以前の全校朝会でも話しましたが、6月は何月間だったか覚えてますか。そうですね読書月間です。いつもよりも少し多く本を読んでみてと話しましたがどうでしょうか。(1月3日くらいの児童が手を挙げる)読書月間はまだ今週もあります。私も以前言ったように源氏物語を読んで、今はなぜ藤原氏ではなく源氏が主人公なのかという本を読んでいます。このへんのことは歴史を勉強し始めた6年生でないと分かりませんね。梅雨に入って外で遊べないときや暑すぎで外に出られないときなど、本を手に取って落ち着くのもいいですよ。
まもなくパリオリンピックが開かれますね。各国から代表選手が集って競い合います。そういう競技会はワールドカップや世界選手権などという形でいろいろと開かれていますね。実は梅木小学校にも日本を代表する選手がいるのです。そう、知っている人もいますね。紹介しましょう。〇〇先生はタッチラグビーの日本代表としてこの夏のワールドカップに出場します。今日は日本代表のユニフォームも着てきてくれました。では、ここで〇〇先生のお話を聞きましょう。(ここでタッチラグビーについていや、どのように取り組んできたかなどのお話を聞く)
私たちの身近に日本を代表する選手がいることは嬉しいですね。みんなで応援していきましょう。
今日は、みなさんが楽しく学校生活をおくることができるようにするための話をします。みなさんの体や心は、自分だけのもので、一番大切なものです。また、友だちの体も自分の体と同じように大切なんだということも知ってください。誰かを叩いたり、蹴ったりして、痛い思いや怪我をさせることを暴力といいます。悪口や相手が嫌がるようなことを言って、相手の心を傷つけることも、言葉の暴力になります。人を叩いたり、嫌な事を言ったりして、誰かの身体や心を傷つけたりすることは、友だち同士でやってはいけないことであり、どんな大人の人も決してやってはいけないことです。
他にも、体の大事な部分に触ろうとしたり、服で隠れている部分をのぞこうとすること、メールとかラインで、体の大事なところを見たいなと言ってくることも、おかしいな、モヤモヤするな、イヤだな、気持ち悪いなと感じることですので、これも、友だち同士でやってはいけないし、大人の人も決してやってはいけないことです。もし、誰かが近づいてきて、みなさんが、そんな嫌なことをされそうになったときは、どうしたらよいでしょうか。そんなときは、はっきりと「いやだ」と言って、逃げてください。メールとかラインだったら、その人とのやり取りは、止めてください。みなさんに、暴力やおかしいな、気持ち悪いなと思うようなことをしてはいけないのは、先生たちも同じです。先生たちは、学校の中でも、学校の外でも、みなさんに嫌なことをしてはいけないルールを守ります。もしも、ルールを守らない先生がいたら、みなさんは「いやです」と言ってよいのです。
もし、誰か大人の人に、嫌なことをされたときは、おうちの人や、ほかの先生など、安心して話せる大人に教えてください。自分がされた場合だけでなく、友だちがされているのを見た場合も同じです。でも、知っている人には話しにくいな、誰に話したらよいのだろうと迷うことがあるかもしれません。誰にもお話できないと思っている人のために、お話を聞いてくれるところがあります。「学校生活をたのしくすごすために」というお手紙を配ります。知っている人に話したくないときは、手紙にかいてあるメールアドレス、QRコード、電話番号に連絡してください。また、一学期の最初にも、この用紙を(相談シートを見せながら)配りましたが、もう一度、今日教室でみなさんに配ります。電話やインターネットを使わない場合は、この用紙に書いて、封筒になるように折ったら、切手なしでポストに入れて郵便で送ることができます。
校長先生も先生たちも、みなさんのことを大事に思っています。ぜひ一人で悩まないで、いつでもお話してください。
うれしいお知らせがあります。6月の読書月間ではたくさんの本を皆さんが読んでくれました。昨年度の同じ時期には約2,000冊だったのですが、今年度はなんと約5,000冊でした。一人あたりだと昨年度は約4.7冊だったのですが、今年度は約13冊になります。これは昨年度よりも一人あたり約8冊多い数です。すごいですね。おめでとうございます。夏休みも本に親しんで、たくさん読書してくださいね。
皆さん夏休み中は元気に過ごしていましたか。(元気な反応が返ってくる)皆さんは夏休み中に自由研究をやったと思いますが、私も2つやったことがあります。
1つはビオトープの水草がたくさん生えてしまったので、夏休みに入ってすぐの頃に水草取りをしました。水の中に入って汗を流しながら取りましたよ。ところが、夏休み後半見に行ったら元通りに水草が茂っていました。ちょうど1か月くらいたったころです。ですから、もう一度草取りをしました。
もう一つは、これを見てください。(児童に鉄の塊を見せる)これが何だか分かりますか。そうです、実はこれは鉄道のレールなのですが、幼稚園の工事をしている地面を掘ったら2メートルくらいの深さから出てきたそうです。なぜなんでしょう。不思議に思っていろいろと調べてみました。すると、この梅木小学校あたりは昔戦争があったころ、陸軍の土地だったそうです。そのころ物を運ぶためにトロッコ電車と言われる電車が走っていて、そのための線路が敷かれていたそうです。もしかしたらその電車のレールなのかもしれません。確かに正門を出てすぐ左の道路脇に陸軍の跡地だと分かる石碑が残っていますよね。昔のことを調べる良いきっかけになりました。ですから、私の自由研究になりました。
みなさんの作品もたくさん掲示されると思います。楽しみにしていますね。このレールは校長室においてあるので、興味がある人は見に来てください。
先日6年生は西が丘小学校でファミリー水泳記録会を行いました。そこにはロンドンオリンピック銅メダリストの加藤ゆかさんと上田春佳さんが来て講演と水泳教室を開いてくださいました。そのお話の中で特に印象に残ったのは、二人とも小学校の卒業アルバムで将来の夢をオリンピック選手と書いていたそうです。子どもの頃の夢を実現させたのですね。小学生のときに思うことはとても大切だということを教えてくれています。みなさんは卒業アルバムにどんなことを書こうと思いますか?また、「あきらめない」ことが大切ですとお話されていました。今からいろいろなことにチャレンジしていってくださいね。ちなみに私が小学生の頃に卒業アルバムに将来の夢を何て書いたと思いますか?知りたい人は後で聞きに来てください。
先日2年生が生活科の時間に虫探しに校庭にいました。虫を見つけたら、きたコンを使って写真に収め、その後、自分が見つけた虫が何という虫かを検索して確かめていました。私もそのことにヒントを得て、実はやってみたことがあります。(児童にスマホから虫の鳴き声を聞かせる)この鳴き声は私の家の近くで鳴いていた鳴き声です。虫の姿は見えませんでしたが、鳴き声はよく聞こえたので、同じ鳴き声をインターネットから探し出してみました。すると「カネタタキ」という虫だと分かりました。このように、耳で探すこともできますね。今日は秋に鳴く虫探しの話でした。
もうすぐ1学期も終わり、10月の末には運動会があります。もうすでにダンスの練習を見かけるクラスや学年もありますね。運動会を気持ちよく迎えるためにもぜひ、めあてをもって取り組んでくださいね。めあてがあると力が湧きます。先生が言うからとただ付いていくのではいけません。自分なりのめあてをしっかりと立てて楽しい運動会にしていきましょう。
先週はアスレチック・チャレンジで6年生が陸上記録会を行いました。1年生から5年生の皆さんもたくさん応援していましたね。6年生はこの日に向けて練習を重ね、準備をしてきました。一生懸命取り組んでいる姿は格好良かったですね。みなさんもこのような頼もしく、素敵な6年生を目指してくださいね。
1学期が今日で終わります。みなさんはこの1学期間よく頑張りましたね。通知表は後で担任の先生からもらってくださいね。
ところで、このところ話題になっているのはノーベル賞の発表です。ノーベル賞がいくつあるか知っていますか。あとで調べてみてくださいね。日本人もノーベル賞を受賞しているのですが、2019年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんがおもしろいことを言っていたので紹介します。吉野さんはこう言っています。親に勉強しろ、勉強しろと言われて嫌だなと思ったり、学校の先生に勉強しろ勉強しろと言われて勉強が嫌いになったりしたらもったいないです。勉強は何のためにするのですか。それは35歳の自分のためです。35歳になってやっと自分のやりたいことをスタートできる年齢になるということです。そのために勉強をしていってくださいと言っていました。吉野さんが本格的に自分のやりたい研究を始めたのが35歳になってからだそうです。それまでは基礎研究を重ねていたそうです。そしてリチウムイオン電池という今やだれもが使う発明につながったそうです。みんさんも焦らずに35歳の自分にために勉強を重ねていってください。
つい先週は終業式でした。その時にお話ししたことを覚えていますか。そうです。ノーベル賞のことをお話ししました。その後、今年のノーベル平和賞は日本の日本被者団協が受賞しました。核兵器のない世界を目指して地道に努力してきたことが評価されたのですね。
さて、みなさんは教室で手を挙げるときに緊張したり、ドキドキしたりすることはありませんか。私にも経験があります。今日は絵本を持ってきましたので紹介したいと思います。「教室はまちがうところだ」という本です。長いので一部を読みます。(ここで本文を読む)この文にあるように、教室では間違った答えを言ったり、たぶんこうだろうと言ったりしていいのです。そうやってみんなで言い合って答えを導き出していってほしいと思います。ここにいる人は最初から答えが分かっているわけではありません。分からないから勉強しているのです。ですから、教室ではたくさん間違えてほしいと思います。
先週の土曜日にうめのき幼稚園の運動会がありました。忍者の格好をしてとても可愛らしい演技でした。また、稲付中学校でも文化発表会がありました。合唱を聴いてきましたが、さすがだなという歌声でした。私が見たのは発表のその瞬間だけですが、きっと多くの時間を練習し努力を重ねたのだと思います。皆さんも今週は運動会ですね。私は皆さんが練習をしてきた姿を見てきました。その努力はきっと運動会当日に見に来てくれた人たちに伝わると思いますよ。皆さんの頑張っている様子を見ると大人に勇気や元気を与えることができます。ぜひ、いい運動会にしていきましょう。
以前、学校の敷地から鉄道のレールが見つかった話をしましたね。当時ここに軍隊の施設があったことも分かったと思います。その後、ここにどうして学校ができたのかを調べてみました。すると、戦争後ここを警察予備隊と言って今の自衛隊の訓練する場所として使う案と警察が使う案と公園にする案があったそうです。そのうち、公園の案は無くなり、2つの案が残ったそうです。しかし、当時は子供たちが多くて、2部制と言って午前と午後に分けて授業を行わなくてはならないほど学校が無くて困っていたので、地域の人たちが署名を集めて、ここに学校を建ててほしいと要望したそうです。そして、5年間もの長い時間をかけて訴え続けて梅木小学校ができたのだそうです。先日はここでみんなで楽しく運動会もできましたね。子どもを大切にしたいという願いから梅木小学校ができたことをみなさんも知っておいてください。
皆さんは銭湯に行ったことはありますか。近頃は銭湯も少なくなってきました。銭湯に入ると壁に大きな絵が描いてあることがあります。多くの場合は富士山の絵なのです。富士山を眺めながらお風呂に入るとリラックスできるからでしょうね。実は私のお知り合いにこの絵を描く人がいます。中島盛夫さんという方で、今では全国に数人しかいないそうです。この方が先日新聞で紹介されていました。銭湯の絵を描き続けて60年。その仕事が評価されて黄綬褒章という賞を天皇陛下から授与されるのだそうです。先日お会いした時にお話をうかがったとところ、幼いころから絵を描くことが好きで、父親が絵の具だけは欠かさず用意してくれたそうです。先日はニュージーランドまで行って大きな絵を描いてきたそうですよ。長年続けてきたことで、周りから評価されたり、称えられたりしてこのような結果になったのですね。続けて努力することが力になるのですね。
先日あった出来事です。私が電車に乗っていたのですが、座席はすべて埋まっていて、周りにも多くの人が手すりにつかまって立っていました。私もその一人で立っていたのです。ある駅で赤ちゃんを抱っこして荷物をたくさん持った女性が乗ってきました。「ああ、大変そうだな。」と思ったのですが、私も立っていたので譲る席もありません。目の前には若い男性と女性が座っていたのですが、譲ってはくれませんでした。そうして戸惑っているところに、遠い席で座っていたおじさんが、その女性に駆け寄ってきて席を譲ってくれたのです。「ああ、よかったな。」と思いました。見ず知らずのおじさんだったのでお礼を言うこともできず、でも、何もしないのはと思い、考えました。「この人のやってくれたことに報いるには、今度同じようなことがあったら、自分が席を譲ろう」と。今日はそういうことを私が思ったというお話です。
今日は、みなさんが楽しく学校生活をおくることができるようにするための話をします。みなさんの体や心は、自分だけのもので、一番大切なものです。また、友だちの体も自分の体と同じように大切なんだということも知ってください。誰かを叩いたり、蹴ったりして、痛い思いや怪我をさせることを暴力といいます。悪口や相手が嫌がるようなことを言って、相手の心を傷つけることも、言葉の暴力になります。人を叩いたり、嫌な事を言ったりして、誰かの身体や心を傷つけたりすることは、友だち同士でやってはいけないことであり、どんな大人の人も決してやってはいけないことです。他にも、体の大事な部分に触ろうとしたり、服で隠れている部分をのぞこうとすること、メールとかラインで、体の大事なところを見たいなと言ってくることも、おかしいな、モヤモヤするな、イヤだな、気持ち悪いなと感じることですので、これも、友だち同士でやってはいけないし、大人の人も決してやってはいけないことです。もし、誰かが近づいてきて、みなさんが、そんな嫌なことをされそうになったときは、どうしたらよいでしょうか。そんなときは、はっきりと「いやだ」と言って、逃げてください。メールとかラインだったら、その人とのやり取りは、止めてください。みなさんに、暴力やおかしいな、気持ち悪いなと思うようなことをしてはいけないのは、先生たちも同じです。先生たちは、学校の中でも、学校の外でも、みなさんに嫌なことをしてはいけないルールを守ります。もしも、ルールを守らない先生がいたら、みなさんは「いやです」と言ってよいのです。
もし、誰か大人の人に、嫌なことをされたときは、おうちの人や、ほかの先生など、安心して話せる大人に教えてください。自分がされた場合だけでなく、友だちがされているのを見た場合も同じです。でも、知っている人には話しにくいな、誰に話したらよいのだろうと迷うことがあるかもしれません。誰にもお話できないと思っている人のために、お話を聞いてくれるところがあります。「学校生活をたのしくすごすために」というお手紙を配ります。知っている人に話したくないときは、手紙にかいてあるメールアドレス、QRコード、電話番号に連絡してください。また、一学期の最初にも、この用紙を配りましたが、(郵便用の用紙をみせながら)もう一度、今日中に学級でみなさんに配ります。電話やインターネットを使わない場合は、この用紙に書いて、封筒になるように折ったら、切手なしでポストに入れて郵便で送ることができます。
校長先生も先生たちも、みなさんのことを大事に思っています。ぜひ一人で悩まないで、いつでもお話してください。
先週は学芸会で皆さんが見事な演技でとても感動しました。私は一日目の児童鑑賞日と2日目の保護者鑑賞日の二日とも観たのですが、何回見ても感動しました。観に来た多くの方も感動したと言ってました。また、演技だけでなく、学芸会テーマを作ってくれた計画委員会の皆さんや当日の大道具や照明の係として働いてくれた6年生もいました。さらに、5年生は学芸会が終わった後に、体育館の片付けをしてくれました。皆が気持ちよく働いてくれて、清々しい気持ちでした。ところで、学芸会では各学年テーマとなる歌がありました。その中に5年生の「ユタと不思議な仲間たち」の歌詞にはこのようにあります。「みんなはひとりのために ひとりはみんなのために」と。劇は終わってしまいましたが、現実の生活でも一人の人を大切にすることが大事ですね。誰かが困っていたら助けてあげてください。心無い言葉をもし言っている人がいたら、黙っていないで「それはだめでしょう。」と止めてあげてください。ぜひ、学芸会で学んだことを生かしていきましょう。
(このあと、15日に行われた赤羽西地区ドッジボール大会の結果をお知らせする。)
今年もあと1週間あまりで終わりますね。さて、今年1年間を振り返って誰かにお礼や感謝の気持ちを伝えるとしたら誰の顔を思い浮かべますか?少し考えてみてください。(少し間をおいてから)お友達に親切にしてもらったり、励ましてもらったりしたかもしれません。大人の人にもお礼を言いたい人がいるかもしれませんね。おうちの人や近所のおじさん、おばさん。学校なら担任の先生や専科の先生、保健室でお世話になった人は養護の先生。他にも主事さんや交通指導員さんなどがいます。学校がある日は、今週はあと3日間になります。あと1週間、会える時にぜひ、思い浮かべた人に思うだけでなく、お礼の言葉を言ってみてください。