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掲載開始日:2024年7月30日
最終更新日:2024年7月30日
7月26日(金曜日)、区立図書館15館で「子ども1日図書館員」が実施された。これは、子どもたちが実際に図書館の仕事を経験することで、図書館をより身近なものとして親しみ、本を大切にする心を育んでもらうことを目的としたもの。今年は小学4年生から6年生までの児童116人が参加。区立中央図書館(十条台1-2-5)では、参加児童18人が本のバーコード読み取りやパソコン操作、一般利用者への貸出・返却業務など、約2時間にわたって普段経験する機会のない図書館業務を体験し、図書館や本をより身近に感じている様子だった。
(写真:本の貸出業務を体験(中央図書館))
赤レンガ図書館の愛称で親しまれる区立中央図書館(十条台1-2-5)では、館長より任命された児童計18人が午前と午後でそれぞれ3グループに分かれ、エプロンに「子ども1日図書館員」の名札を付けて、1日図書館員を体験した。
この日、同館で行われた業務は、1.児童図書を扱う「こども図書館」内での、本の貸出(書架整理を含む) 2.返却専用のカウンター業務 3.大事な本を傷や日焼けから守る透明フィルム(ブックコートフィルム)をかけて本の装備を行う業務の計3つ。
まず、全員がバーコードの読み取りやパソコンの操作方法を習い、その後グループごとに分かれて3種類の仕事を体験した。同館2階の「こども図書館」では、教わったバーコードの読み取りやパソコンの操作で、一般利用者への貸出・返却業務を体験し、間違いのないように慎重にハンドスキャナーで読み込んでいた。同館1階の一般図書などを扱うフロアでは、返却専用カウンターでの業務を体験。利用者から返却された本やCDなどを受け取り、汚れや傷などがないかの確認や、ハンドスキャナーを使って処理を行った。はじめは緊張からか、利用者に声掛けすることにも戸惑っていたが、作業を重ねるうちに、次第に笑顔や、積極的に声掛けする様子も見られた。
他のグループでは、子どもたちが持参した本の表紙に、透明な保護フィルムを貼る作業を行った。空気が入らないよう、隙間を作らずにフィルムを貼る、丁寧さと慎重さが求められる作業に四苦八苦しながらも、真剣に取り組み、自分のお気に入りの本にフィルムが貼れると、大事そうに手にして満足そうな表情を浮かべていた。
体験した児童たちは「返却や貸出の作業で、バーコードを読み取るのが楽しかった」「本にフィルムを貼る作業は難しくて大変だったけれど、その分きれいに貼れた時はうれしかった」などと感想を述べた。
(令和6年7月30日プレスリリース)
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