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掲載開始日:2024年1月4日

最終更新日:2025年1月6日

令和7年区長年頭の挨拶

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新年あけまして、おめでとうございます。
令和7年の新春を迎えるにあたり、皆さまに謹んでご挨拶申し上げます。

本日はこのように、ご臨席をいただきました区内各界の皆さま方、賀詞交歓会オンライン中継をご覧の皆さまに、新年のご挨拶をできること、大変、嬉しく思います。

皆さまには、北区政に対し、日頃から、温かいご支援と、ご協力をいただいておりますことに、心から厚く、御礼申し上げます。いつもありがとうございます。
また、本日は、国会、都議会、区議会の皆さまをはじめ、多くのご来賓のご臨席をいただきました、ご来賓の皆さま、誠にありがとうございます。

さて、昨年は区政を「本格的に進める年」をテーマとして、区民生活向上のための取り組みを、長期的、短期的それぞれの視点で計画的に進めていく、初年度と位置付けました。

基本構想の将来像を実現すべく、7つの主要政策を柱とした、新たな「北区基本計画」と「中期計画」を策定し、北区が進むべき新たな方向性を示すとともに、資源調達や事業の効率的、効果的な経営方針を示す「北区経営改革プラン」を策定しました。

具体的な取り組みとしては、子どもたちが安心して暮らせる地域を築き上げるため、「北区子どもの権利と幸せに関する条例」を施行し、「子どもの幸せNo.1」の北区実現に向けた第一歩を踏み出しました。また北区初となる、施設一体型小中一貫校の義務教育学校「都の北学園」を開校するとともに、教育先進都市・北区ネクストステージ推進に向け、新たに福田新教育長が就任しました。
防災対策では、能登半島地震への支援を通じて教訓となった、避難所の備蓄品充実や環境整備、災害情報等が全ての区民に届くよう、プッシュ型の情報発信ができる、防災アプリ等の運用開始、さらには企業、他都市との防災協定締結で応急、復興対策の体制を強化しました。
また、区民の皆さまの区役所での手続きが分かりやすく、便利になるよう、「書かない窓口」や「遺族サポートデスク」の設置、電子申請の拡充など、デジタル化に努めました。
そして、昨年は何と言っても、北区ゆかりの偉人「渋沢栄一翁」が新一万円札の顔となり、北区では、「新一万円札発行カウントダウンプロジェクト」を通じて、区民の皆さまとともに、渋沢栄一翁の偉業と功績、そして北区の魅力を発信する、数多くのイベントや活動に取り組み、日本で初めて、渋沢栄一翁の名前が付いた道路「渋沢通り」も誕生しました。
これらのリーディングプロジェクトに位置付けた事業をはじめ、北とぴあ大規模改修の再検討や、しぶさわくんPayの抽選販売など、社会情勢の急激な変化に応じた、区としての体制づくりや事業の見直し、新規実施など、それぞれ臨機応変に、スピード感をもって、対応をしてきました。
そして令和7年は、区民の皆さまに豊かさが、「広がる区政」を目指し、様々な分野の垣根や役割を越えた横断的な取り組みを進め、相乗効果を生み出すような施策を展開していきます。
庁内での部署を跨ぐ取り組みをはじめ、区民の皆さまとのコミュニケーションや、公民連携による事業の推進など、参加型の区政運営により、これまでの様々な取り組みが、さらに繋がり・広がるよう、3つのコラボに取り組んでまいります。

まず、1つ目のコラボは、「ブランディング」と「公民連携・協働」のコラボです。北区の新たな魅力を、みんなで作り、みんなで発信する「参加型」により、北区の認知と人気のアップを目指します。また、北区の素晴らしさを、区内外の多くの方に伝えるために、新たにインパクトのある取り組みを展開するなど、シビックプライドの醸成や、北区ファンの獲得に向けて「シティブランディング戦略」を推進してまいります。

2つ目のコラボは「子ども・若者、高齢者、障害者」と「活躍」のコラボです。
先進的に取り組んできた子ども施策を、若者世代まで範囲を広げ、当事者の意見も聞きながら、施策充実に取り組んでまいります。また、高齢者や障害のある方の活躍の場をさらに増やすため、区内の関係者や関係団体等の意見を聴きながら「居場所」や「やりがい」の創出に向けて検討するなど、だれもが元気で活力があり、活躍できる地域社会を目指して取り組んでまいります。

3つ目のコラボは「グリーン」と「まちづくり」のコラボです。うるおいと安らぎを感じられる北区を実現するため、駅周辺まちづくりやエリアデザインによる取り組みの中で、民間事業者との協議や区民・区内団体の皆さまと連携し、みどりをこれまで以上に増やしていくとともに、地球温暖化への対応や、次世代型ソーラーセルなど新技術の社会実装への取り組み、ごみ減量運動など、資源循環型の環境にやさしいまちを目指してまいります。

次に、7つの主要政策における施策の一端を、説明します。
1つ目の主要政策「区民サービスNo.1の行財政改革」では、「書かない窓口」や「遺族サポートデスク」に続き、さらなる行政手続きの電子申請化、施設予約システムの更新、電子決済の導入など、区民サービスの向上を図るとともに、「デジタル推進計画」を策定し、デジタル化の全体像をお示しいたします。
また、データ利活用によるEBPMに基づく政策立案で効果的な事業実施に取り組むとともに、引き続き、行財政改革を行い、歳入確保と歳出削減に取り組んでまいります。

2つ目の主要政策「子どもの幸せNo.1」では、子育て世帯の経済的支援とともに、子どもの体験機会の創出や、アウトリーチ型の支援により、在宅子育て世帯の孤立化の防止を強化いたします。
教育の分野では、福田教育長の元、「心の教育」「保護者サポート」「教員支援」「教育DX」の4つの新基軸に取り組み「教育先進都市・北区」ネクストステージを進めてまいります。

3つ目の主要政策「つながる医療・福祉No.1」では、食を通じた高齢者の居場所づくりの推進や、障害をお持ちの方の就労支援など、誰もがいきいきと、自分らしく活動できる環境づくりを進めていきます。
また、がん検診や産後ケアの充実、介護予防の強化など、地域の皆さまが、心身ともにすこやかに暮らせる地域社会の実現に取り組んでまいります。

4つ目の主要政策「経済と環境の好循環を、地域力で創出」では、区内産業のさらなる活性化を図るため、中小企業のデジタル化、魅力ある個店づくりやブランディングなどに取り組み、空き店舗の活用、技術力・製品力の強化、販路拡大などの支援を行ってまいります。
環境の分野では、ごみの減量に向けた実証実験や閉鎖型喫煙施設の整備などに取り組んでまいります。

5つ目の主要政策「安全・安心No.1の、防災と北区強靭化」では、地域の皆さまが、自分自身や大切な方の命を守ることが出来るよう、動画の作成など、より分かりやすいコンテンツによる防災知識の普及や、避難所の開設からさらに運営まで、地域による自主的な活動ができる体制づくりを支援してまいります。
引き続き、北区強靭化の取り組みを、区民の皆さまの命に直結する、緊急度の高い施策として、緊張感とスピード感をもって進めてまいります。


6つ目の主要政策「100年先を見据えたまちづくり!」では、駅周辺のまちづくりに着実に取り組んでまいります。王子駅周辺まちづくりでは、まちづくりの共創体制づくり。赤羽駅周辺まちづくりでは、「ガイドライン」の策定、東十条駅周辺まちづくりでは、都市計画決定に向けた取り組みに着手します。
併せて、エリアデザイン導入ガイドラインに基づいた公民連携によるまちづくりの具体的な導入検討や、魅力ある公園づくりに向けた、トイレのリフォームや遊具の改修、私道防犯灯のLED化への対応など、安心・安全で快適なまちづくりを進めてまいります。
また、動物愛護について、ペットは家族であるとの認識のもと、災害時の対応など、関係団体との意見交換を行いながら、動物愛護の取り組みを推進してまいります。

7つ目の主要政策「文化・芸術・スポーツを区民目線で活性化!」では、令和8年度の開設に向けて、引き続き「(仮称)芥川龍之介記念館」の建設工事や展示工事を進めてまいります。また、世界的な日本文学の権威であり、北区名誉区民でもある故ドナルドキーン氏の功績を広く区内外に発信するため事業を展開してまいります。
スポーツの分野では、スポーツ施設の充実や活用促進、東京2025(にいぜろにいご)デフリンピック機運醸成のため、北区が会場となる射撃の出場選手をはじめ、北区ゆかりのデフアスリート等との交流事業を実施いたします。
以上、令和7年に取組む、主要課題の一端をお話させていただきました。

現在の社会・経済情勢は、雇用・所得環境が改善する下で、景気の緩やかな回復が続くことが期待されています。
一方で、欧米における高い金利水準の継続や、中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、アメリカの今後の政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があり、区政運営に予断を許さない状況が続いています。

日本経済の発展の礎を築いた北区ゆかりの偉人、渋沢栄一翁の言葉に「多くの葉を摘まんと思えば、その枝を繁茂させなければならない。その枝を繁茂させようと思えば、その根を培養せねばならない。」とあります。
これまで、変革を行い、前に進めてきた様々な取り組みを、しっかりと根付かせることで、区内に多くの「幸せの葉」が茂り、区民の皆さまの豊かさが「広がる区政」を目指して、今年も職員一丸となり全力で、区政運営に邁進してまいります。

区民の皆さま、区政の推進にあたり二元代表制の一翼を担う区議会の皆さま、都議会議員、国会議員の皆さま、そして関係者全ての皆さま、「誰かひとりではなく、みんなが豊かさを感じることができる、あたたかな北区」実現に向け、「みんなで創る。北区新時代!」の取り組みに、引き続き、あたたかなご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げ、年頭にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

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