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掲載開始日:2014年2月10日
最終更新日:2023年8月14日
狂犬病は、今でも世界では毎年5万人以上の人が亡くなっています。特にアジア地域で多く、アメリカ、ヨーロッパ地域でも発生しています。
日本では昭和25年に制定された狂犬病予防法によって、国内の犬の登録と狂犬病予防注射、輸出入時の検疫が義務づけられました。このため昭和32年以降国内では狂犬病の発生はありません。しかし、国境を越えた人や物の流通が盛んな現代では、日本に狂犬病が侵入する危険性は常に存在します。
狂犬病は現代医学でも有効な治療法がなく感染して発症してしまうと100%死亡してしまいます。狂犬病が疑われる動物に咬まれたりひっかかれたりしたら、すぐにワクチンや血清を投与して発症を抑えるしかありません。
狂犬病予防法で定められている、犬の登録と狂犬病予防注射を必ず行ってください。万一、国内に狂犬病が侵入しても、犬に予防注射がしてあれば感染の拡大を防ぐことができます。
恐ろしい狂犬病からあなたと愛犬を守るために、犬の登録と狂犬病予防注射を必ず行ってください。
狂犬病に感染した犬は、平均1ケ月で発症します。情緒不安定な状態(目的もなく動き回ったり、ほえたりする)になり、目に入るものはなんでもかみつくようになります。物をうまく飲み込めなくなり、やがて全身の麻痺により立ち上がって歩くことが困難となります。ほとんどが2週間程度で、昏睡状態となり死亡します。
人が感染した場合、平均1、2ケ月で発症します。発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振など、風邪のような症状で始まり、かまれた場所の痛みや知覚異常があります。次に、興奮状態や不安感、錯乱、麻痺などの神経症状が現れ数日後に呼吸停止となり死亡します。
傷口を石けんと水でよく洗い、すぐに医療機関に受診してください。狂犬病に限らず、犬の口の中にはさまざまな雑菌もあるので、傷口の消毒などの処置が必要です。また、発症を抑えるため、ワクチンや血清などが投与されることがあります。
犬の飼い主がわかる場合は、狂犬病予防注射を毎年接種しているかを確認してください。予防注射を受けている犬であれば、狂犬病である可能性はほとんどありません。
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