掲載開始日:2023年6月1日
最終更新日:2024年1月10日
災害時における避難所へのペットの同行避難について
1.災害時におけるペットの同行避難について
北区では、大規模な地震等が発生し、避難所(区立小・中学校等)が開設された場合、すべての避難所においてペットを連れて避難(同行避難)することが可能です。
※同行避難とは、災害発生時に飼い主が飼育しているペットと一緒に避難所まで安全に避難する行動(行為)のことをいいます。避難所において、人とペットが同じ空間で居住(同伴避難)できることを意味するものではありません。
※避難所には、動物が苦手な方や動物アレルギーを持った方もいるため、配慮が必要です。
※盲導犬・介助犬・聴導犬等の補助犬については、避難者居住スペースに入ることができます。避難所運営本部の指示に従ってください。
※避難所の一覧については下記ページをご参照ください。
2.避難所でのペットの受入について(条件等)
- 避難できるペットの範囲は、犬・猫・小鳥その他小動物(危険を及ぼさない動物等)です。
- 原則として、飼い主が自身でケージ、ペットフード、水等の用意をしてください。
- 餌やりや糞尿の始末、その他の飼養に関わる全ては飼い主が自身の責任で行なってください。
- 基本的なしつけ(無駄吠えをしない、飼い主の指示に従う等)が出来ていることを前提とします。
- 犬については、狂犬病の予防接種を受けていること。(受けていない場合は、伝染病蔓延の可能性があるため、避難所での受入はできません。)
- その他の事項について、避難所運営本部の決定・指示に従うこと。
3.避難所でのペット受入スペースについて
避難所では、避難所運営本部がペットの受入スペースを決定します。原則は雨風がしのげる場所としており、屋内で避難者の居住スペースから離れている学校の昇降口等になることが多いです。こちらのスペースでケージに入れるまたはリードの繋ぎとめ等により飼育することになります。
飼い主としての平常時からの準備について
避難所ではペットと飼い主は離れた別の場所に避難することになります。また、ペットフードやケージ等についても飼い主自身で用意しなければなりません。
このような避難所での状況を考え、平常時から十分な備えや必要な対策をしましょう。
必要なこと・もの(代表例)
餌・水・常備薬・道具(ペットシーツ、ケージ、リード等)の用意
- 避難所にはケージ・ペットフード(犬・猫用)の備蓄がありますが、数には限りがあります。原則として飼い主が自身で用意・持参してください。避難所にペット用の救援物資が届くまでには時間がかかるため、ペットフード、水は少なくとも5日分(できれば7日分以上)は用意しておくことが必要です。
- ケージに慣れていない動物は、ストレスが溜まってしまうため、普段からケージに慣れさせておくことも大切です。
- 普段服用させている薬がある場合は、予め多めに用意をしておきましょう。
基本的なしつけ
- 避難所では飼い主から離れ、その他の動物と一緒に過ごすことになります。そのような場所でもペットがパニックにならないよう、人や動物、様々な音や物等に慣らしておきましょう。
- 普段は大人しいペットでも、慣れない環境によるストレスにより、鳴いたり吠えたりすることも想定されます。普段から吠えないようにしつけをしましょう。また、ペットのストレスがどのようなことで和らげられるかを把握しておくことも大切です。
- 災害時の健康チェックや応急処置、動物病院に行った際などのために、ペットの体をどこでも触れられるよう普段からしつけておくとよいでしょう。
健康管理
- 避難所では伝染病が蔓延する可能性があります。予防接種で事前に予防できる病気については、予防接種を受けておくことをお勧めします。(犬は狂犬病予防法において鑑札及び注射済票の装着が義務付けられています。)
- 予防接種の記録などが記載された健康手帳があれば、持参するとよいでしょう。
個体識別(身元表示)
- ペットには鑑札や迷子札をつけておきましょう。迷子札や首輪等に飼い主の名前と連絡先を書いておけば、迷子になった際に見つかる可能性が高くなります。マイクロチップを装着させることも個体識別に非常に有効です。
- ペットの写真を複数枚持っていれば、迷子になった際の探す手がかりとなります。
その他の避難方法・避難先の検討
同行避難が難しい場合もありますので、避難所への同行避難だけでなく、友人や親戚宅などの一時的にペットを預けられる場所を複数箇所、予め検討しておくことが望ましいでしょう。平常時から災害について考え、災害時でもペットと飼い主が無事でいられるよう備えておきましょう。