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掲載開始日:2017年10月13日
最終更新日:2022年1月27日
北京2022オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を目前に控え、さらなる大会機運の醸成を目的に、北区スポーツ大使であり、2006年トリノオリンピックのスピードスケート女子チームパシュートで4位という記録を持つ石野枝里子さんに学生チーム「#ときおぱ」がインタビューを実施しました!
※オンラインでインタビューを実施しました。
#ときおぱの活動についてはこちら
インタビュー第一弾はこちら(平成29年8月実施)
石野さんは平成26年度から28年度まで北区で非常勤職員として働いていたこともあり、
現在はJOC(日本オリンピック委員会)で活動しています。
※写真は北区主催オリンピアンスケート教室
Q 今回の大会で注目している競技はありますか。
A やはり私がスケート出身なので、スケート競技はぜひ見てほしいな、応援してほしいなと思うんですが、個人的にはモーグルとかスノーボードのハーフパイプは見ていて面白いと思っているので、注目しています。
Q 大会の中で見どころだと思う点はありますか。
A 競技はもちろんですけど、それ以外の部分を見てほしいなと思っています。やはり、前回の平昌でもあったように、選手同士の交流といったものが競技直後とかに見られたりもするので、もちろん競技中のアスリートの姿勢とか一生懸命頑張っている姿もそうなんですけれども、選手同士であったりコーチ同士であったり、お互いにリスペクトしあっている感じが伝わる部分っていうのが必ずあると思うので、そういったところをぜひ見てほしいなと思います。
Q 前回のインタビューでは、選手時代のオリンピックは戦いの場というイメージをお持ちとのことでしたが、今は石野さんにとって、オリンピックってどういうイメージをお持ちですか。
A 現役から離れると、戦いの場というよりは、皆さんと同じ感覚です。やはりスポーツが好きなので、表現が難しいんですけど、ポジティブな場になってほしいという思いがあります。イメージじゃないんですけど、私にとってはポジティブな場なので、頑張っている姿とかを見ると、勝っても負けてもぐっとくるので、皆さんにとってもポジティブな場であったらいいなと思っています。
★北区ゆかりのアスリートの鈴木沙織選手(フリースタイルスキー、区内企業所属)、小池詩織選手(アイスホッケー、区内企業所属)が北京オリンピック日本代表に内定しました!
北区ゆかりのアスリート
Q フリースタイルスキーの鈴木沙織選手やアイスホッケーの小池詩織選手との交流ってあったりしますか。
A 正直申し上げますと、まったくないと言っていいです(笑)。やはり現役選手と関わるっていうのはなかなかないことですし、私は東京に住んでいますので、特に冬の競技の選手と関わることって本当に少ないです。平昌の時に一度小池さんにはご挨拶をさせていただきましたが、ご本人も覚えてないと思いますので、陰から同じ北区に関わりある者として応援しています。
Q スキーやアイスホッケーをやったことはありますか。
A スキーは一度だけあります。アイスホッケーはないかなあ。フィギュアスケートは体育の授業であったので、一回転ぐらいならできますよ(笑)。スピードスケートの靴でも一回転はできました。フィギュアの靴だったらスピードスケートの靴よりも簡単に、スピンもクルクル回ることができるかなと思います。
Q 鈴木選手と小池選手に一言応援メッセージをお願いします。
A 何を言おうかなとすごい悩みますが、「頑張って」というありきたりな言葉しか正直言えないかなというのはあります。オリンピックという言葉は特別に感じてしまうところはあるとは思うんですけれども、いつも通りの自分のパフォーマンスができるように、悔いの残らないように、一つ一つ、一分一秒を大事に競技してほしいなと思っています。
Q 現役を引退されてからも交流があるアスリートっていらっしゃいますか。
A 用事があったら連絡する人とかはいるんですけれど、基本的にはなるべく交流をしないようにしています(笑)。というのも、やっぱり辞めると現役選手のタイミングっていうのがわからないので。今ってもしかしたら休んでいるのかもしれないなって深読みしすぎちゃって、簡単に連絡ができないのが現状です。なので、よっぽど、どうしてもこれはっていうこと以外はなるべく連絡をしないようにしています。
Q もし、スピードスケートを幼少期にやっていなかったら、なりたかった職業ややりたかったことってありますか。
A 難しいですね(笑)。小さいころからスケートをやっていたので。でも小さいころから運動とかスポーツが大好きだったので、スポーツには関わりたいと思って関わっていたんじゃないかなあ、と思うんですが、スポーツ以外であったとしたら、何でしょう…想像がつかないな…。海外に行きたいので、何かしらで行っていたんじゃないかなと。
―ちなみにどこの国っていうのはありますか。
今だったら、イタリアとかスペインが好きなので、個人的にコロナの前に旅行で行ったりもしているので、また行きたいなと思っています。
Q 現役時代一番印象に残っていたり、思い出深かったりした大会はありますか。
A これすごく悩みますよね。本当は優勝した大会とかを言いたいところなんですけど、全然覚えてなくて。覚えていないとか言ったら怒られちゃうんですけど(笑)。やっぱり、今回のレースで結果を出さないとクビとか辞めなきゃいけないっていうレースの方が覚えています。追い込まれている、がけっぷちの時のレースとか大会の方が覚えています。
Q 東京大会で注目していた競技や選手はいらっしゃいましたか。
A 昔、陸上競技とスケートをやっていたので、陸上は好きで見ていました。特にアリソン・フェリックス選手(Allyson Felix 女子陸上アメリカ代表)とか格好いいと思って見ていたので、大会期間中に見かけた時は嬉しかったですね。もちろん私も仕事の一環で見かけただけなので、話したりとかはないですが(笑)
Q 東京大会で実施された競技で、ご自身でやってみたい競技はありますか。
A なんだろう…。簡単にやりたいなとは言えないなと思ったんですけど(笑)、もし機会があってできるのであれば、アーバンスポーツ。スケートボードとかスポーツクライミングとかはやってみたいなって思います。ちょっと格好いいですよね。
Q 今後、夏季・冬季オリンピックはどのように発展していって欲しいと思いますか。
A どうしてもオリンピックってアスリートのためのものって思われがちなんですけど、今まさにスポーツの価値が問われているので、する人だけではなくて、みんなにとってプラスになるようなそういった大会になって欲しいなと。そういった形になっていって欲しいなと思います。さっきも言ったようにポジティブな印象を受けるように、みなさんにとってポジティブなものになるような大会に発展していって欲しいなと思います。
オンラインで質問に答えていただいている様子
Q 今はJOCの中でどのようなお仕事をされていますか。
A 選手の練習環境を整えるような仕事をしています。直接選手に関わるというよりは、選手が安心して安全な中で練習ができるような環境づくりのサポートといった形ですかね。
Q サポートをしていく中で大変だと感じることはありますか。
A 様々な立場の方々の意見を吸い上げてまとめていく中で、こういうのがいいんじゃないかっていうことを議論したりするのが、けっこう苦労しているかなと思います。
Q 意見のすれ違いなどあると思うんですが、意見を交わす中でそういった大変な場面をどう乗り越えていますか。
A 軸を持って、自分がやることの軸、ベースというのをしっかりと頭に入れて、わからなくなったらまずそこに戻って、こうだよなっていうのをとにかく確認。そこでしっかりと、正しい正しくないというのはないのかもしれないですけど、自分の軸となる部分、仕事の中で私たちの職場の軸となる部分を今一度確認するようにしています。
Q 働く中でやりがいを感じたことはありますか。
A 「ありがとうございます」って言われたときですかね。普通に、日常でありがとうございますって言いますけど、感謝をされた時、「助かりました」っていうような言葉をいただいたときは、ああ、やっていてよかったなというふうに思いますね。
Q 選手時代に行っていたことで現在のお仕事に活かされていることはありますか。
A なんでも活きているかなと思っています、基本的には。やってきたことがあるから今があると思っているので、全部活きているとは思うんですけど、特にやっぱりスポーツに関わっているので、トレーニングのことは大抵わかります。また、競技団体の気持ちもわかるし、一方で行政の方々の気持ちもわかるので、そういったところは活かされているのかなあと思います。前に北区のスポーツコンダクターとして北区役所にいたこともすごく役立っています。
Q 働く中で心掛けていることはありますか。
A たとえば今やっていることだけで言うと、自分がスケート出身なのでスケートの関連ばかりに肩入れしないこと(笑)。あとは、やっぱり自分の軸を持つようにしています。ぶれないように、信念って言ったらちょっと大きいですけど、こういう気持ちでやろうとか、そういった決めたことを最後まで貫こうとか。柔軟に対応することとかを含めてしっかり最後までやり切ろうっていうことは心掛けているかなあと思います。
Q もし、オリンピック関連のお仕事を離れたらどんなことをやってみたいですか。
A これもさっきの回答に近いなと思うんですけど、なんだかんだオリンピックじゃなくてもスポーツが好きなので、スポーツに関わっていたと思うんですが、それだとつまんないので(笑)。さっきと同じですけど、海外で働きたいなという思いは今でもあるので、機会があれば海外で働けるようにしたいなとは思っています。
Q 現役を引退して、現役時代とは異なる視点から感じたスポーツの魅力はありますか。
A 現役の時は本当に競技のことしか見えていなかった、視野が狭い人間だったので、辞めて本当にいろんなことを感じてはいるんですけれど、魅力はやっぱり、スポーツをする人だけじゃなくて、見る人とかも楽しいって思えるところなんじゃないかなとは思っています。さっきも言ったように、今スポーツの価値っていうのが問われているので、やっぱりいろんな人に楽しさを感じてもらって、それがきっかけで、その人が成長できる一つの手段にしてもらえたらなと思っています。
Q 現在、休日はどのように過ごしていますか。
A 今は学生でもあるため、ひたすら論文作成とかをやっています。休日はそれしかしていないです。
―平日も休日も忙しいという感じですか。
そうですね。平日も仕事が終わった後に論文作成とかをしています。休日も朝から取り組んでいました。ちょっとゆっくりしたいですね(笑)。
Q 北区はどのような印象をお持ちですか。
A 他の区と比較して言うわけじゃないんですが、北区は自然が多いんじゃないかなと思っています。飛鳥山とかもそうですし、緑が多いという風に感じています。
―そのなかでおすすめの場所やよく行く場所とかありますか。
コロナ前はよく赤羽に飲みに行っていたので、赤羽ですかね(笑)。
―赤羽は飲食店多いですよね。
そうです、本当。いいですよね。安いし、雰囲気もいいし。(赤羽に)行きます?
―赤羽でサークル活動をしていまして、コロナ前とかはよくご飯に行ったりしていました。
ですよね。そんな感じです(笑)。
Q 北区のスポーツ大使として、今後どのような活動をしていきたいですか。
A ここ最近仕事がらみで、なかなかスポーツ大使として活動できていなくてすみません。やはり何らかの形でスポーツの楽しさだったり、スポーツってやるだけじゃなくて、見ていても気持ちだけでも変わることが出来たりとか、そういった魅力を伝えていけたらなと思っています。
Q 北区民の皆さんへ一言お願いします。
A 東京大会と北京大会っていう、夏季と冬季のオリンピック・パラリンピックが同一年度で開催されるっていうのは、本当に珍しいことなので、ぜひ夏と冬の違いも感じながらそれぞれの魅力っていうものを探して、皆さんのスポーツへの興味を高めていただけたらなと、スポーツ大使として思っています。北京大会に向けて、ぜひ応援よろしくお願いします。
北区スポーツ大使として、JOCスタッフとしてさらなるご活躍を応援しています!
ご協力いただきありがとうございました!
インタビュアー:令和3年度#ときおぱメンバー
北区では、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて区内の大会開催気運を醸成しようと、北区と包括協定を結ぶ東京家政大学及び東洋大学の学生と平成29年度からオリンピック・パラリンピックに関する事業を一緒に企画・運営しています。(東京2020大会プロジェクトチーム「愛称名:#ときおぱ」)
今回は、北区スポーツ大使の素顔を多くの区民の方に知ってもらおうと、学生のメンバーが石野枝里子さんに突撃インタビューしました!
石野枝里子さんは、2006年トリノオリンピックでスピードスケート女子チームパシュートに出場し、4位となりました。
スピードスケート女子5,000mの日本記録は、いまだに破られていません。
Q 好きな食べ物を教えてください。
A 焼肉が好きですね。高級なお肉よりも安いお肉のほうがもたれなくていいです(笑)。あとは柿の種が好きです。いろんな味が出てますでけど、普通の味が好きです。
Q 尊敬している人はだれですか?
A 今は、スポーツに関わる仕事をしているので、頑張るアスリートを見ていると、みんな尊敬できますね。
Q 自分を動物に例えるとなんだと思いますか?
A 願望だと猛獣系がいいです。特にクロヒョウになりたいです(笑)。
Q 座右の銘(言葉)を教えてください。
A 「挑戦」ですね。”自分で考えて、自分で行動する”ということを、常に頭に入れてやっています。
Q 北区でよく行くスポットはありますか?
A 赤羽の飲み屋さんには、よく行きます!
Q スピードスケートを始めたきっかけを教えてください。
A 私は北海道の帯広市の出身なんですが、そこはスケートが盛んで、幼稚園、小学校、中学校の体育の授業でスケートがあるんです。冬に…。兄もいて、体育には親も見に行くのでそれについていって、暇だから滑り始めたのがきっかけです。
ーそのときから滑れたんですか?
そうですね。滑れなかったという記憶がないですね。だから指導者は、向いていないですよね。滑れないっていう感覚がわからないので…。ただ、選手としてやり始めたのは、小学生のときに友達に誘われて、少年団に入ったという感じですね。これはあまり外に言っていないかもしれないです。いつも3歳のときに始めたとしか言っていないので。
Q スケートの魅力、面白さはなんですか?
A 個人競技に関しては、ひたすら滑っているので、滑っている人の表情とか…。あと、私は長距離だったのですが、1週400mのコースを滑っていると、1週のラップタイムが上がり下がりするので、それを見比べるのが楽しいですね。でも、基本楽しくないと思います。見ているだけだと飽きちゃうので(笑)。
ーやっている側だとどんなところが面白いですか?
スピードが出るのが楽しいですね。団体競技のチームパシュートは、見ていて楽しいと思います。相手チームと同時に滑って、3人で滑って、交代して連携も大事、1番最後の人のタイムで順位が決まるんです。
Q スピードスケートの最高時速は何kmくらい出るんですか?
A 男子の世界トップだと瞬間時速で60kmくらい出ています。女性でも55kmくらい出ますね。長距離は時速45kmでぐるぐる周るって感じです。なので、コーナーでは重力を感じて楽しいです。
Q スピードスケートをやっていて、よかったことはありますか?
A いろいろ学べたことですね。社会に出ても通用することをスケートから学べました。たとえば、挨拶、礼儀、態度などをスケートから学べたのはよかったです。あとは…海外に行けることですかね(笑)。いろんな国の人と交流できて、視野が広がったかなと思います。
Q 逆につらかったことはありますか?
A たくさんありますよね(笑)。でも、そのときはつらいとは思わなかったんですよね。スピードスケートをやめて、よく考えてみると「つらかったなー」と感じるくらいですね。周りに「きつい競技だよね」などと言われて、”きつい競技なんだな”と感じましたね。ただ練習は、やっぱりハードで「なんでこんな練習しているんだろう」とか思ったりしましたけど、それはやっぱり、勝つため、夢を叶えるために頑張れました。
-長時間練習するんですか?
そうですね。主な練習が2~3時間。その前後では、自分たちで練習していました。始まる1,2時間前にウォーミングアップをするので、それが午前、午後。合宿になるとみんなで朝練もやりますね。ただ合宿じゃなくても朝練する人もいるので、朝、午前、午後の3回は当たり前って感じですね。やる人は夜も練習する人もいます。
平成26年度から平成28年度までは、北区スポーツコンダクターとして、北区の非常勤職員として働いていました。現役時代のお話も伺いました。
Q トリノオリンピックでの思い出を教えてください。
A メダルをとれなかったという悔しい思い出しかないですね。3位と4位ってこんなに違うんだなって現実を突き付けられて本当に悔しい思い出しかないんですけど…。いい思い出としては、現地の大学生くらいのボランティアの子とそのとき自分も同じくらいの年齢で、日本語もしゃべれたので、一緒に話したり、最終日には、飲みに行ったりもしました(笑)。イタリア式の飲み方も教わったりして、すごく楽しかったですね。
Q ほかの国の選手と交流はあるんですか?
A 全然あります。交流はあるんですけど、一応オリンピックなので…(笑)。みんなある程度の線は引いて、交流していましたね。たとえばレース直前とか前の日とかは、静かにしていました(笑)。冬って夏と違って、選手村が2つあるんですよ。山の競技と平地の競技で…夏は1つなので、そこが夏と冬の違いですかね。今回の平昌(ピョンチャン)に関しては、選手村が3つくらいあるんじゃないですかね。会場が離れているために、2つ3つあるって聞きました。
Q 選手村の施設ってどういうイメージなんですか?
A その大会によって違うんですけど、たとえばソルトレークのときは、ネイルサロンや美容室があったらしいんですけど、トリノは、郵便局とかお土産屋さん、食堂、スポンサーのオフィス、トレーニングルーム、会議室、ランドリールームとかもありました。
ー洗濯は自分でやるんですか?
自分でやります。練習、試合が終わったあとでもやります。みんなランドリールーム使って、混むので、手洗いしたりします。
Q 試合前のゲン担ぎだったり、集中力を高めるためにやっていたことはありますか?
A ないんですよね。ゲン担ぎしなかったからダメだったと言いたくなかったので…。いつもどおりのことをやっていました。
Q 試合のときは、緊張しますか?
A しますね。さすがにメダルがかかったレースは緊張します。でも、メダルを争うことに関われているのがすごく楽しかったので、「よし行くぞ」って気持ちが強かったですね。
Q 石野さんにとって、オリンピックとはなんですか?
A 現役のときは人生がかかっているので、”戦いの場”っていうイメージしかないですね。今では、仕事の都合上、いろんな知識が入ってきちゃって…本来の目的である平和とか(笑)。
ー4年に1回のサイクルに合わせるのは、難しいですか?
その日のその時間に1番のピークを持っていくのは、難しいですね。なので、1年1年でその大会に合わせる練習をして、オリンピックのその日にチカラが出せるように練習していました。でもオリンピックの前に日本代表の選考でチカラを発揮できるように調整していました。
ー日本代表の選考でも緊張しますか?
日本代表の選考の方が緊張しますね。でも、緊張することはいいことだと思いますね。ある程度の緊張感がないと、いいパフォーマンスができないと思います。
Q 世界大会とオリンピックでは全然違いますか?
A たぶん、名前だけだと思うんですけど、違うんですよね。4年に1度って言葉に惑わされているんだと思います。
Q 平昌(ピョンチャン)大会で注目している選手はいますか?
A ジュニア時代から仲良くしていた外国の選手が連覇かかっているので、応援しちゃいますよね。もちろん日本は応援しているんですけど(笑)。あとは、この間仕事で一緒になったカーリング選手も応援しています。
-大会を見に行く予定はありますか?
ないですね。値段も高いですし、日本で観る方が解説もしてくれるので、観やすいですよね(笑)。
Q スピードスケートのユニホームの素材が気になっているんですけど、何でできているんですか?
A 基本、伸びる布なんですけど、要所要所でゴム素材も使われていて、姿勢をとったときにうまく補助するようにできています。水着よりもちょっと厚い部分があるって感じですね。昔は薄いヒートテックみたいな素材だったんですけど、今はゴム素材が入って、”ぐっ”とチカラを入れられるんです。
ー素材によってタイムも変わりますか?
どうなんですかね。日本だったらミズノさんが研究して、たとえばサメのウロコをイメージして作ると聞いたことがあります。結構生地が薄いので、スピードが出ているときに転ぶと破けることもあります。
Q スピードスケートならではの職業病ってありますか?
A 鏡の前だと横のステップを踏んじゃいます。スケートの練習で横のステップをすることがあるんですよ。知り合いに言われて、やってしまっていることに気がついて、やらないようにしているんですけど、スケートの話をしているとやっちゃいます。
普段はあまり語らない、プライベートな面も聞いてみました。
Q スピードスケート以外で好きなスポーツはありますか?
A 結構なんでも好きです。でも、サッカーとバスケが好きです。自分がやるのも観るのも楽しいです。最近、現地で観たサッカーは、富士ゼロックススーパーカップとスペインに行ってバルセロナ戦を観てきました。やっぱり現地で観るのは楽しいですね。現地の応援の仕方なんかもわかるので面白いですね。
Q 最近も運動していますか?
A レスリングの中高生と一緒に、朝練に参加しましたけど、全然ついていけなくて悔しい思いをしたので、今度リベンジするために練習を再開しました。このあいだは、バスケの人たちと体幹練習を一緒にやって、腹筋が筋肉痛になりました。春には、フルマラソンを走ったんですけど、全然練習しないで走ったら、つらすぎて、練習の大切さを知りました。改めて、日々の積み重ねが大事だなと感じました。
Q 好きなお酒はなんですか?
A 今はなんでも飲みますね。基本ビールから入って、一緒に飲む人に合わせることが多いですが、焼酎、日本酒、ワインなど飲みます。
-お酒強いんですか?
普通ですよ(笑)。
Q 好きなアーティストはだれですか?
A 海外のアーティストが好きなので、海外の曲ばっかり聞いてますね。現役のときは、洋楽しか聞いてなかったです。日本語だと歌詞を聞いちゃうのが嫌だったんですよね。
Q 好きな男性のタイプを教えてください。
A ちゃんと働いていて、家族を養える人がいいです。
Q 好きな芸能人はだれですか?
A みんな好きなんですけど…(笑)。渋い俳優さんが好きです。
Q トップアスリートを目指す子どもたちに、メッセージをお願いします。
A 競技を楽しんでほしいなと思います。楽しくないと頑張ればないし、努力だってできない。楽しいから苦しいときも乗り越えることができると思うので。とにかく競技を楽しんで好きになって頑張ってほしいと思います。
Q 北区スポーツ大使として意気込みをお願いします。
A より北区がトップアスリートのまち・北区として大々的にいろんな区、日本に広がりをみせて知ってもらえるように頑張ります!一緒に頑張りましょう!
いろんなお話を聞けて、笑いも絶えないインタビューでした。
ありがとうございました!
インタビュアー:平成29年度”#ときおぱ” 大河原はる香・光田直生
※インタビューは、平成29年8月中旬に行いました。
お問い合わせ
所属課室:地域振興部スポーツ推進課トップアスリートのまち推進係
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