ホーム > 健康・医療・福祉 > 衛生 > 環境衛生 > ねずみ・衛生害虫 > 暮らしの中のねずみ対策

ここから本文です。

掲載開始日:2014年5月8日

最終更新日:2024年11月22日

暮らしの中のねずみ対策

ねずみでお困りの方へ

ねずみは感染症を媒介するだけでなく、食料や住宅、設備機器にまで被害を及ぼします。残念ながら簡単に被害を食い止める方法はなく、ねずみとの知恵比べ、根気が必要です。

ねずみ対策の基本:環境的防除

ねずみ対策の基本は、ねずみが好まない環境をつくる「環境的防除」です。ねずみの好む環境がある限り、殺鼠剤や粘着板による駆除を行っても、十分な効果が得られない可能性があります。以下に示す3つのポイントを参考にして、できるところから少しずつ環境的防除に取り組んでいきましょう。

1.エサをなくす

ねずみは基本的に雑食で、何でもよく食べます。人間の食べ物はもちろんですが、人間は食べない生ゴミやペットフード、石ケンなども、ねずみにとってはごちそうです。

  • 食べ物は、戸棚や冷蔵庫、蓋付きの容器に入れ、出しっぱなしにしない。
  • 生ゴミも蓋付きの容器に入れる。流しの三角コーナーのゴミも、寝る前には片付ける。
  • 仏壇のお供え物や花は、夜には片付ける。
  • 犬や猫の餌は食べきれる量だけ与え、食べ残しがないように注意する。

2.巣を作らせない

食害がなくても、巣を作る材料と場所があると、ねずみの寝床や繁殖場所に使われている可能性もあります。

  • 室内や収納場所は整理整頓し、収納容器は金属やプラスチック製品にする。紙箱や新聞紙、布類、ビニール袋、ティッシュペーパーなどは、持ち去って、巣の材料に利用される。
  • 利用頻度の低い押入れや物置、タンスの裏、断熱材の中は巣が作られやすいので、定期的に掃除や点検をする。

3.侵入路をふさぐ

ねずみは頭が通る程度のすき間があれば侵入可能です。ねずみの子どもや小型のねずみでは1センチメートル程度、大型のねずみでは2.5センチメートルのすき間が目安となります。外からの侵入口と、建物内部の通路をふさぎ、侵入路を断絶しましょう。

  • ガス管や水道管、エアコン配管の貫通部分に隙間があれば、パテやモルタルで埋める。
  • 通風口の幅が広い場合や格子がない場合は、金網を張るなどして隙間を1センチメートル以下にする。
  • 換気扇のシャッターがきちんと閉じるか点検する。
  • 壁や扉の壊れたところを直す。修繕までは金ダワシなどを詰めておく。

補助的な対策:化学的防除と物理的防除

ねずみが好まない環境をつくる基本の対策をしたうえで、現在出入りしているねずみを駆除する対策を組み合わせることも有効です。

化学的防除
殺鼠剤などの薬剤を用いてねずみを駆除する方法です。一般的に、クマネズミには効きにくいといわれています。

物理的防除
粘着板やかごなどを用いてねずみを捕獲する方法です。粘着板を用いるのが一般的で、ねずみが通るところにたくさん配置します。

住まいで見られるねずみの種類

 

ドブネズミ

クマネズミ

ハツカネズミ

体長

22~26cm

15~20cm

6~9cm

形態

尾は折り返しても鼻先まで届かない。耳が小さい。腹部は灰色(個体差あり)

尾は折り返すと鼻先より前に出る。耳が大きい。スリムな体型。腹部は黄褐色(個体差あり)

尾は折り返しても鼻先まで届かない。耳が大きい。小型。腹部は白い(個体差あり)

生態

地面に穴を掘る。

泳ぎが得意。

身軽で運動能力が高く、電線を伝ったり、粗面の壁を駆け上がる。

運動能力はクマネズミほど高くない。

食性

動物質のものを好む。

穀類や種子など植物質を好む。

クマネズミと同じ。

生息場所

植え込みや公園の地面、下水管、下水溝、ビルの低層階

ビルの内部の高い所、壁の中、天井裏

畑に生息(農村型)、倉庫

特徴

警戒心はあまり強くない。殺鼠剤が効きやすい。

警戒心が非常に強く、化学的防除や物理的防除が効きにくい。薬剤抵抗性が高く、殺鼠剤が効きにくい個体がいる。

警戒心はあまり強くない。

屋外のねずみ対策

屋外のねずみについても、「環境的防除」が有効です。ねずみは継続的にエサがある場所を好みます。生ごみや残飯などを捨てる際は、しっかり袋の口を縛りましょう。ごみ袋は簡単に食い破ってしまうため、生ごみ等が入ったごみ袋を保管する際は金属製のごみ箱に入れることをお勧めします。ねずみの駆除を行ったとしても、エサがある限りねずみの数を減らすことはできません。
また、巣の材料となる段ボールや新聞紙を放置すると、ねずみの巣の材料になってしまうため、撤去する必要があります。

廃棄物の管理はねずみ対策には不可欠です。ごみとなるものは放置せず、こまめに清掃を行ってください。環境的防除を行うには地域全体での継続的な対策が重要な鍵となります。町会・自治会や商店街で協力して、地域の環境改善対策を進めていただきますようお願いします。

ねずみの死骸処理について

ご自身が管理している家屋や土地におけるねずみの死骸については、清掃事務所にお問い合わせください。
区道や公園にある死骸については道路公園課にお問い合わせください。それ以外の道路にある死骸については道路管理者へご確認ください。

相談窓口

保健所の窓口では、ねずみが侵入しやすい場所を明示したリーフレット等の資料を用いて、具体的な防除方法の助言をしています。また、必要に応じて捕獲器の貸し出しを行っております。お困りの方は保健所までお越しください。
なお、殺鼠剤や粘着板のサンプル配布は、令和3年3月31日で終了となりました。
必要な場合はドラッグストアやホームセンターでお買い求めください。

建築物の解体工事に関して、区では「東京都北区建築物の解体工事計画の事前周知に関する指導要綱」により、事前にねずみ等の生息調査や駆除等の衛生対策を実施することと定めています。駆除に関して、ご不明な点があればご相談ください。
なお、要綱の内容については、住宅課までお問い合わせください。

リーフレット

東京都北区建築物の解体工事計画の事前周知に関する指導要綱〈ねずみ等防除の衛生対策編〉(PDF:435KB)

専門業者に依頼する場合

個人での対策が難しい場合は、専門業者による防除をご案内しています。
専門業者については、公益社団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)にお問い合わせください。防除を依頼する場合は、ご自身での費用負担となります。複数の業者から見積もりをとり、十分ご検討の上、依頼することをお勧めします。

関連リンク

建築物解体について(住宅課)

都民のためのねずみ防除読本(東京都)(外部サイトへリンク)

公益社団法人東京都ペストコントロール協会(外部サイトへリンク)

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

所属課室:北区保健所生活衛生課環境衛生係

〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3

電話番号:03-3919-0720