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掲載開始日:2018年5月22日

最終更新日:2023年8月31日

向江彩伽さん(フェンシング・サーブル)インタビュー

向江彩伽さんにインタビューを実施しました

東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科の齊藤恭平ゼミ生たちが、北区ゆかりのアスリートであるフェンシング・サーブルの向江彩伽さん(城北信用金庫(本部:北区))にインタビューを行いました!

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フェンシングやアスリートとしての生活について

Q:フェンシングを始めたきっかけは何ですか?
A:出身が福岡県なのですが、有望なアスリートを将来のために発掘しようという事業が福岡でありました。そこでフェンシングを体験している時にたまたま同じ体育館で日本代表が合宿をしていて、自分の運動能力というか、競技の適性があったみたいで、コーチからやってみないかと声をかけられました。
 

Q:フェンシング始める前にスポーツはしていましたか?
A:もともとダンスを小さい時から8年ぐらいやっていました。あとは水泳とかテニスなんかもやっていました。
 

Q:フェンシングの魅力はどんなところですか?
A:フェンシングの魅力は、見た目が普通のスポーツとは思えないような感じというか、まずは剣を使うというところが魅力だなと感じて始めたんですけど、フェンシングをどんどんわかっていくうちに、相手との駆け引きとか、剣を使うこと以外にも色々な魅力に惹かれていきました。
 今では試合の展開を感じながら戦術を立てたりという部分があるので、そこが一番フェンシングの魅力で、楽しい部分じゃないかなと思います。

 

Q:サーブルを選んだ理由はなんですか?
A:声をかけられたときにサーブルをやってみないかと言われたので、自分から選ぶという感じではありませんでした。日本でフェンシングを始めるとなると、フルーレから入っていくというのが多いんですが、海外では最初からエペとかサーブルから始める選手ばかりなので、日本でもそういう選手を作ろうということで、まだ(競技を)始めていない選手に声をかけていったんだと思います。
 

Q:(JOCエリートアカデミー(外部サイトへリンク)入校のため)上京した時の不安はありましたか?
A:上京したのが小学校卒業と同時だったので、最初はホームシックがひどかったです。今は電話の回数も減ったんですけど、当時は毎日のように泣きながら電話していました。親元を離れるのもそうだし、いきなり自分のことを全部自分でしないといけなくなったので、それがすごく大変で、共同生活も初めてだし、最初はかなりホームシックになっていました。
 共同生活は寮みたいなところに入っていたので、4人部屋で先輩とかもいて、困ったときに話を聞いてもらえたりとかして心強かったです。でも自分の年が上がっていくにつれて、1人でいたいときとかも出てきた時に、それが難しかったり、4人部屋で他にもいろんな選手がいたので、自分はちょっと休みたいなって思ってても、周りと合わせないといけない面もあったりとか、そういうところはちょっと大変な時もありました。
 あとは洗濯とか掃除とか、そういう生活面と練習、学校の両立が大変でした。

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Q:普段はどんなトレーニングをしていますか?
A:内容的には、フェンシングの練習だったらフットワークや、コーチに技術を指導してもらうレッスンがあります。他には実際に試合形式のような実践練習や、それ以外だとフィジカルを鍛える筋力トレーニングをしています。
 最近まで合宿をやっていたのですが、普段しないことをやって、自分の体をちゃんと使えるようになるっていう意味も込めて、特別な時だけピラティスとかヨガとかをコーチが取り入れて練習しています。

 

Q:目標にしている選手はいますか?
A:プレーとか技術的に尊敬する選手は海外にたくさんいますが、日本の別の競技のアスリートとか、その特集とかを見るのが好きです。すごいな、と思った選手は平野美宇選手(卓球)です。あとは池江璃花子選手(競泳)とかは自分も力をもらうというか、活躍されているところを見て自分のモチベーションになっているところがあります。
 

Q:今までで一番思い出に残っている大会はありますか?
A:中学3年の時に、ユースオリンピックというちょっと下の世代のオリンピックと言われる大会があって、そのプレ大会に出ました。私は中学1年生からフェンシングを始めたので、まだ全然結果も出せていないときに出場したんですが、ユースオリンピックのプレ大会ということもあって、試合の会場がすごくオリンピック仕様というか、今まで出てきた大会と全然違って、選手村があったり会場がライトアップされたりしていました。そこで初めて優勝することができて、その時に初めて、これが本当のオリンピックだったらこれ以上にすごいんだろうなってぐっと来た部分がありました。そこからさらにフェンシングにのめりこんだというか、目標が明確になった瞬間だったので、その大会が一番印象に残っています。
 

Q:海外の選手との交流はありますか?
A:年に10か国くらい行くので、結構海外の選手と交流する機会が多いです。今私たちのコーチがフランス人なのでフランスでの合宿とかが多くて、フランスはすごく強豪国でもあるので、そこの選手とはみんなでご飯に行ったりとかします。
 あと、前は韓国人のコーチで、ちょっと前までは韓国に何度も合宿に行っていたので、韓国の友達も多いです。

 

Q:今後の目標を教えてください。
A:目標は、一番はオリンピックです。来年のパリ五輪が迫ってきていて、今ちょうどパリ五輪の選考レース途中なんですけど、4月までの試合で全部決まります。今オフシーズンなんですが、次のシーズンに備えて練習しています。
 

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競技以外のことについて

Q:北区はどんな印象ですか?
A:東京だと都心の方に行くと人が多くて落ち着かないというか、休みの日も行きたくないってなっちゃうイメージがあるんですけど、北区は割と落ち着いていて、でも都心に行きたかったらいける距離ですし、一番住みやすい街だなって思っています。
 私の地元もそういう感じで、ちょっと行けば公園があったり、ちょっと買い物とか、栄えている方に行きたかったら電車に乗ってすぐ行けるという感じで、地元に似ている部分もあって、落ち着くなという印象があります。

 

Q:北区でおすすめの場所はありますか?
A:もう13年ぐらいナショナルトレーニングセンターの周りに住んでいるので、あの辺りはすごくなじみがあります。特に春の桜並木が有名で、練習で毎日通うんですけど、そこを通るといつもより和むというか、癒される部分もあって、その桜並木はすごい好きです。飛鳥山公園もよくお花見で行くので好きです。
 十条商店街とかは、ナショナルトレーニングセンターから自転車で行ける距離なので、しょっちゅう食べ歩きをしていました。

 

Q:フェンシング以外に好きなスポーツはありますか?
A:野球が最近好きで、見に行ったりもしています。ルールや選手がわかってきだしたらすごい面白くなりました。フェンシングと全然雰囲気が違って、スポーツって思えないくらいエンターテイメント的な感じですごくいいなと思っていて、最近一番好きです。
 勝ち負けとかあまり正直気にしていないんですけど、ジャイアンツが好きです。

 

Q:自分を動物に例えると…?
A:休みの日とか実家に帰ったときは何もしたくないので、ナマケモノとかですかね(笑)。
 

最後に

Q:フェンシングをしている子どもたちにメッセージをお願いします。
A:フェンシングは、剣を使うところだったり、最初はそれだけで楽しいというか、なかなか相手を突いたりするスポーツってないと思うので、それが一番の魅力だなって思って始めた部分がありました。
 今フェンシングをやっている子たちにはのめり込んでいってほしいし、もうちょっと大きくなっていろんな試合とか、練習を重ねていくうちにまた違う魅力が見えてくると思います。
 フェンシングって割と生涯スポーツで、おじいちゃんおばあちゃんになってもやっている選手はいるので、自分が競技を続けていくうちにいろんな楽しみ方が見えてくると思います。なのでこれからも競技を楽しんでいってほしいなと思います。

 

Q:区民の皆さんへメッセージをお願いします。
A:「いつも応援ありがとうございます」というのを一番お伝えしたいです。やっぱり北区は中学生からいる場所で、もう第二の地元みたいな感じになっているので、すごく思い入れのある場所です。もともとこの城北信用金庫に入ったのもアスリートだけじゃなくて、アスリートとは違う場所で北区に何か貢献できればいいなと思ったので、自分がお世話になった場所で少しでも力になれることがあれば嬉しいですし、自分の力で、いろんな人を笑顔にさせたりとか、少しでも力になれたらいいなっていうふうに思います。

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向江さん、ありがとうございました!
今後のさらなるご活躍を応援しています!

 

お問い合わせ

所属課室:地域振興部スポーツ推進課トップアスリートのまち推進係

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