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掲載開始日:2018年5月22日

最終更新日:2023年8月31日

大村朱澄さん(カヌー)インタビュー

大村朱澄さんにインタビューを実施しました

東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科の齊藤恭平ゼミ生たちが、北区ゆかりのアスリートである大村朱澄さん(カヌー)にインタビューを行いました!
大村さんは2022年に現役を引退し、現在は城北信用金庫(本部:北区)のJOHOKU ATHLETES CLUBでアスリートマネージャーを務めていらっしゃいます。

oomura 大村さん5


 

カヌーや現役時代について

Q:カヌーとの出会いはいつですか?
A:カヌーとの出会いは小学校2年生の時です。メジャーなスポーツではないので早く出会うスポーツではありませんが、私は比較的早く出会いました。地元が静岡県で中学2年の時に国民体育会が開催されたのですが、そこに向けて地元でカヌークラブが発足しました。父がカヌークラブの監督になり、兄2人もクラブに入ったこともあり、始めたきっかけは兄と父の影響です。
 競技を続けてこられた理由は、目標があったからです。25年間競技をやってきましたが、これだけ長くやってこられたのはオリンピックへの夢や目標があったからです。諦める気持ちも妥協する気持ちもありませんでした。それに向かってやってきたらこれだけの時が経っていました。


Q:カヌーの魅力はなんですか?
A:カヌースポーツは水上スポーツということで開放的です。皆さんにも水上を体験してみてほしいくらい開放的で気持ちいいところが魅力です。


Q:目標にしている選手や憧れの選手はいますか?
A:子どもの頃は、オリンピックでメダルを何回も取っているドイツの選手がかっこいいなと思っていました。あとは、小学生の時のコーチが国体で何連覇もしていて、身近に結果を残している人がいて憧れを持つようになりました。
 世界の舞台で勝っている選手に対して魅力はありましたが、その人を憧れとするとそれ以上は超えられないので、あまり目指す選手というのはありませんでした。
 ただ先輩で、日本のカヌー界を背負って世界で活躍し、世界で結果を出して、その道を切り開いている選手がいて、そういった選手になりたいと思っていました。

 

Q:ここは誰にも負けないという強みを教えてください。
A:集中力です。試合のシーンだけでなく練習もです。
 妥協をしてこなかったところも強みです。

 

Q:印象に残っている試合はありますか?
A:オリンピックを目標としてきたので、ロンドンオリンピックのレースが印象に残っています。オリンピックに出られることには大きな意味があって、重圧のある試合でした。

大村さん4
 

Q:メンタル面を鍛えるためのトレーニングはありますか?
A:大人になってからはあまりしていませんが、子どもの頃、国体出場に向けてのメンタル講習会があり、それを受けたりしていました。その頃に聞いた言葉が今のベースになっています。
 大人になってからは、ロンドンオリンピック前に心理カウンセラーの方と話をすることがあり、自分を見つめなおす時間になりました。


Q:ルーティンはありましたか?
A:高校生、大学生の頃はがっちり決めていましたが、いつもできるわけではないので、柔軟に状況に合わせられるようにしたほうがいいと思い少し崩しました。一方で、変わらず徹底していたのはレース前です。陸から船を出すときに一礼をすること、スタート直前に言う言葉を決めていてそれを毎回言っていました。


Q:競技で楽しいと思うところはどこですか?
A:勝負の世界なので、勝った時や自分のパフォーマンスが出せた時です。これはスポーツ全般に言えることですかね。
 カヌー場面で言えば気持ちよく進んだ時です。単純なようで複雑な競技で、上半身だけでなく下半身も使い、道具を使って不安定な水面を進みます。崩れがなく歯車が一致した時の、無駄な動きなく進む気持ちよさを得られた時が楽しいですね。


Q:現役の時につらい時期やスランプはありましたか?
A:スランプはありました。自己ベストがなかなか更新できなくて、それでも全力で取り組んできたので最後はやり切った気持ちで終えられました。当時はパフォーマンスが結果として反映されないのはつらかったですが、目標が簡単にかなうものではないと思っていたし、こういう時期があるのは当たり前だと思っていました。それを乗り越えての強さだと思っていたので、嫌だと思うことはありませんでした。

 

大村さん3

競技引退後やプライベートについて

Q:引退してから私生活は変わりましたか?
A:現役の時は競技に専念させてもらいましたが、引退後はトレーニングの生活から一日中デスクワークの生活になり、生活環境などびっくりするくらい変わりましたが、職場の方に恵まれてすんなり馴染むことができました。


Q:休日は何をしていますか?
A:引退後は家にいることがあまりなく、先輩と食事に行ったり、スポーツ観戦に行ったりもします。
 引退前はトレーニングで疲労困憊になっていることがあり、基本的にリカバリーや休養にあてることが多かったです。

 

Q:もしどんな場所でも自由に漕げるならどこがいいですか?
A:競技的に流れのない静水面でやるスポーツなので、フラットな水面を見ると漕ぎやすそうと思ってしまいます。広くて自然がきれいなところが好きで地元が好きなので、ずっと練習してきたダムが思い浮かびます。


大村さん1

最後に

Q:カヌーをしている子どもたちへメッセージをお願いします。
A:楽しむことを意識してやるとおのずといい結果がついてくるのかなと思うので、動画とかを見ていい選手のプレーをお手本にして楽しんでもらいたいです。

Q:区民の皆さんにメッセージをお願いします。
A:引退してから、区長にご挨拶をさせていただいたり、区民の方と接したりする機会が増えてきました。今はJOHOKU ATHLETES CLUBに所属するアスリートを支えるマネージャーをしていますが、目標をサポートしていく中で、北区の方と一緒に盛り上げていきたいですし、アスリートを一緒に応援してもらえたらと思います。私達も区民の皆様に還元、貢献していけることができればと思っています。これからもよろしくお願いします。

 

大村さん、ありがとうございました!
 

お問い合わせ

所属課室:地域振興部スポーツ推進課トップアスリートのまち推進係

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