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掲載開始日:
最終更新日:2015年4月23日
東京都北区指定有形文化財(歴史資料)
平成元年1月25日指定
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右手の道灌堂の厨子内には、太田道灌(*1)の坐像が安置されています。像は、道灌の命日である7月26日にちなんで毎月26日に開扉されます。道灌堂は道灌の250回忌にあたる享保20年(1735)7月に建立され、厨子は350回忌にあたる天保6年(1835)7月に製作されました。
像は頭を丸めており、道灌が剃髪した文明10年(1478)2月頃から同18年に没するまでの晩年の姿を映しています。体には胴服を着けており、左脇には刀一振が置かれています。正面を向き、右手で払子(ほっす)を執って、左手でその先を支え、左膝を立てて畳座に坐しています。像高は44.5センチ、構造は檜材の寄木造です。頭部は前後二材矧(は)ぎで玉眼を嵌入(かんにゅう)し、差首としています。胎内に納入されていた銘札によると、元禄8年(1695)静勝寺第6世の風全恵薫によって造立され、以後、6回の修復が施されました。現在の彩色は、昭和62年(1987)4月に行われた修復によるものです。
像は道灌が没してから200年以上も後に造立されたものではありますが、その風貌を伝える唯一の木像として大変に貴重で、平成元年(1989)1月に北区の指定有形文化財に指定されました。
また北区飛鳥山博物館には、木造太田道灌坐像の複製品、関連資料の展示があります。
赤羽西1-21-17 静勝寺
複製品展示
北区飛鳥山博物館
常設展示 水と大地の支配者たち
JR赤羽駅西口徒歩5分