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最終更新日:2023年5月8日
校庭の桜の花が、春の光に包まれ、皆さんの旅立ちをお祝いするかのように咲き始めています。61名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今年度は、卒業式の開催にあたり、学校評議員の皆様を始め、ご来賓の皆様にご臨席をいただけたこと、大変嬉しく存じます。この晴れの日に、子どもたちの門出を見送り、ご祝福いただけますことを、日頃のご支援と重ね合わせ、深く感謝申し上げます。
さて、卒業生の皆さん。皆さんは、「twoーway」という言葉を知っているでしょうか。「twoーway」とは、アメリカのメジャーリーグの野球チーム、ロサンゼルス・エンジェルスで活躍している大谷翔平選手が取り組んでいる「二刀流」を英語にしたものです。
大谷選手は、2013年に日本のプロ野球チームの日本ハムファイターズに入団し、投手と打者を両立する「二刀流」に挑戦しました。その結果、2014年には投手として11勝、打者として10本塁打を記録し、日本プロ野球史上初となる「2桁勝利・2桁本塁打」を達成しました。
さらに、2018年にはポスティングシステムでアメリカに渡り、3月29日の開幕戦に野手として初安打を記録、その3日後には投手として初勝利を挙げました。そして2022年には、伝説の選手と言われるベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「2桁勝利・2桁本塁打」を、アメリカのメジャーリーグでも達成し、世界中を驚かせました。
そして、つい最近開催された、野球の世界大会「ワールドベースボールクラシック」でも、投打に大活躍し、日本代表チーム「侍JAPAN」の優勝に大きく貢献した結果、大会で最も活躍した選手に贈られるMVPに輝きました。
そんな大谷選手が語った言葉の中から、今日は「夢」に関する言葉を一つ紹介します。その言葉は、「人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ!!」です。
大谷選手は、高校生の頃から明確な目標をもち、野球に打ち込んでいたことも有名です。大谷選手が17歳の時に書いた「人生の目標シート」には、18歳から1年ずつの目標が事細かに書かれています。そして、その中央に大きく書かれているのが、先程紹介した言葉です。念のため、もう一度言います。「人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ!!」です。
皆さんには、今、夢があるでしょうか。校長先生は、小学校の卒業文集に「小学校の先生になりたい」という夢を書き、それを実現した結果、たくさんの子どもたちとたくさんの思い出をつくり、今、こうして皆さんにお話をする立場にもなりました。
また、大学時代に「日本を北から南まで歩いて縦断する旅をしたい」という夢をもち、26歳の時に1年間かけてその夢をかなえました。その後、就職してから「もう一度、今度は日本を西から東まで歩きたい」という夢をもち、これは実に18年の年月をかけて少しずつ歩き、去年の夏、ついに達成しました。今は、「日本を10箇所ぐらい歩いて横断したい」という新たな夢に向かって、文字通り歩き始めています。
このように、夢は一つだけとは限りません。今思っている夢も、いつか違う形に変化していくかも知れません。今、はっきりした形で夢をもっていないという人も、これから人生を生きていく中で、きっと自分なりの夢が見つかってくると思います。
きっとよい夢が見つかったとき、それは生きていく上での目標となり、皆さんの人生を豊かにしてくれるものとなるでしょう。大谷選手が、「二刀流なんて無理だ」と何度言われようと、あきらめずに挑戦し続けて今があるように、夢をもったらあきらめずにその夢に向かって挑戦し続けてほしいと思います。大谷選手はこうも言っています。「無理だと思わないことが一番大事だと思います。無理だと思ったら終わりです。」
皆さんのこれからの人生には、辛いことや苦しいこともあるでしょう。乗り越えられない壁にぶつかることもあるでしょう。でも、夢をもっている限り、そのようなこともきっと乗り越えていけると思います。「人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ!!」ー夢をもつことの大切さを信じ、大きな成功を収めた大谷選手のこの言葉を、本日、王子第三小学校を卒業していく皆さんに贈ります。
さて、保護者の皆様、本日のお子様のご卒業、誠におめでとうございます。3年余りにわたるコロナ禍の中、子どもたちはここまで、本当によく頑張ってきました。私は、王三小を巣立っていくこの61名の卒業生一人一人を、心から誇りに思います。「卒業おめでとう。」そして「頑張ったね。」ぜひねぎらいの言葉をかけてあげてください。
卒業までの6年間、本校に寄せていただきました温かいお力添えに、心より感謝申し上げます。
最後に、卒業生の皆さん。人生は自分の手で、自ら切り開くものです。夢をもち、それを実現すべく、豊かな人生を歩んでください。
王子第三小学校第95回卒業生、61名の前途に幸あれ。
令和5年3月24日
東京都北区立王子第三小学校 校長 石原 淳
明日の卒業式を残し、今日で、令和4年度が終わります。4月の始業式で、校長先生がどんな話をしたか、覚えていますか。1年生は、入学式で校長先生がした話を覚えている人がいるでしょうか。
1年生の皆さんには、入学式のとき、よく考えてあきらめずに勉強しよう、友達と仲よく元気に生活しよう、という話をしました。
2年生の皆さんには、始業式で、もう1年生ではありません。立派な1年生のお手本になってくださいと話しました。
3年生の皆さんには、もう「中学年」です。理科や社会、総合の勉強も始まるので頑張りましょう、と話しました。
3組の皆さんには、新しい役割や新しく頑張ることに一生懸命取り組みましょう、と話しました。
4年生の皆さんには、学校を2つに分けると、上級生の仲間に入ります。クラブ活動も始まって活躍する機会も増えるので頑張りましょう、と話しました。
5年生の皆さんには、「高学年」の仲間入りをしました。6年生と共に委員会活動を行うなど、学校のために働く機会が増えます。力を合わせて頑張りましょう、と話しました。
そして、6年生の皆さんには、いよいよ「最高学年」です、と話しました。6年生は「学校の顔」と言われ、6年生が素晴らしいと、「王子第三小学校は素晴らしい学校だ」と言われます。1年生から5年生をリードして、「最高学年」としての務めを立派に果たしてください、と激励の言葉を伝えました。
さて、1年間、自分自身を振り返ってみて、どうですか。よく頑張れたな、と思う人、もう少しだったな、と思う人、それぞれでしょう。高学年の人は、クラスとして、学年としてもどうだったか、ぜひ振り返ってみてください。
そして、1年生から5年生は、新しい学年で精一杯頑張ろう、という気持ちを胸に、4月6日に元気で登校してきてほしいと願っています。6年生は、王子第三小学校で過ごした6年間の思い出を胸に、中学校でも自分らしさを生かして活躍してほしいと思っています。
BGM ♪思い出のアルバム♪一部
今日は先生の王三小1年間の思い出を話します。
4月:入学式で1年生が入学してきました。ピカピカの1年生を6年生がたくさんお世話をしました。
5月:運動会がありました。運動会は、低学年、中学年、高学年に分かれて徒競走やダンスで、皆さんの一生懸命やっている姿を見ました。
6月:プールは天井が開くプールで、雨の日もプールでたくさん泳ぎました。
7月:王三子ども祭りは、たくさんのゲームをして、楽しみました。
9月:皆さんの夏休み作品展の作品を見て、素敵な物が多く、素晴らしかったです。
11月:学芸会は、どの学年も大きな声でお腹から声を出して役になりきりました。
1月:席書会は、鉛筆や筆を使って、お手本を見ながら丁寧に書きました。
2月:6年生を送る会は、どの学年も6年生の感謝の気持ちにあふれていました。
4月から6年生は中学校へ、1から5年生は一つ上の学年になります。今の学年の思い出を大切にして、4月から次の学年に向けて頑張ってください。
1年間皆さんからたくさんの元気をもらいました。ありがとうございました。
BGM ♪思い出のアルバム♪一部
今から11年前の3月11日、東日本大震災という大きな地震による災害がありました。この震災で犠牲になった方々は2万2000人以上で、これは北区の小学生と中学生の人数を足した数よりも多い人数です。それくらい大きく大変な災害だったのですね。
今から、当時の東日本大震災でお亡くなりになった方々に黙祷を捧げます。今から副校長先生が「黙祷」と言います。そうしたら、1分間、「やめ」と言うまで、黙って目を閉じましょう。(副校長「黙祷をします」「黙祷」~「やめ」)
では、少し東日本大震災の話をします。2011年、平成23年3月11日、午後2時46分。東北地方の三陸沖深さ24キロの地点でマグニチュード9.0の巨大地震が発生。東北地方を中心に最大震度7の揺れに襲われました。この地震や津波、火災などにより多くの方が亡くなったり行方不明になったりしました。さらに、福島第一原子力発電所で事故が起こり、避難せざるを得なくなる人もたくさん出ました。
当時、皆さんは生まれていないか、生まれていてもまだ小さかったので、覚えている人はいないと思います。校長先生は担任の先生だったので、もう下校していたクラスの子どもたち全員が無事かどうか確認するために、一人一人電話したり家を訪ねたりしたのを覚えています。ニュースでも津波や火災の映像が繰り返し流れて、本当に大変な災害でした。
地震などの災害は、いつ起こるか分かりません。地震が起こったら、持ち出す物はまとめてありますか。それはどこにありますか。家が被災した場合、避難する場所はどこですか。家族が別々の場所にいるときに大きな地震が起こって家がダメになった場合、みんなで合う場所はどこですか。ぜひ家族と一緒に確認しておいてください。
最後は、いつもの言葉で終わります。一人に一つ、命を大切に。
今日は、王三小のよい子というきまりについての話をします。少し長くなりますが、最後までしっかり聞きましょう。
2月に、1,2年生は担任の先生が直接、3年生から6年生まではきたコンのアンケートで、王三小のよい子というきまりについて、アンケートを採りました。その結果を受けて、校長先生と先生たちで話し合った結果、皆さんから出た意見も取り入れながら、来年度に向けて一部変更することにしました。ちなみに、変えたきまりは全て、皆さんから変えてほしいという意見が5つ以上出たものです。
まず、校内のきまりでは「廊下は静かに右側を歩く」というきまりについて意見がありました。その中で、廊下でなく階段でぶつかりそうになって怖い思いをした、という意見があったので「廊下や階段は静かに右側を歩く」というように変更します。ちなみに、静かに、ということについて意見もありましたが、これは休み時間であっても絶対しゃべらないで静かに歩く、ということではなくて、大声を出したり大勢で騒がしくしたりしないようにしましょう、という意味なので、引き続き気を付けてください。
他にも、持ち物に名前を書く、休み時間のボールけりの場所などについての意見もありましたが、特に変更はしないこととしました。
次に、校外のきまりです。まず、登校時間について意見がいくつかあったのですが、先生たちの勤務時間の関係で時刻は変えられないので、「8時20分には教室に入っているようにしましょう」を「朝の活動に間に合うように準備をしましょう」に変更します。特に低学年の皆さんは、朝の準備が間に合うように登校するようにしてください。
次に、一番多く意見があったのは、遊びに行くときのお金の扱いです。水分補給のための飲み物を買いたい、自分で管理できる学年はよい、などの意見がありました。先生たちで検討した結果、「遊びには、必要のないお金を持って行かないようにしましょう」とすることにしました。「必要のない」が新しく入った言葉ですが、必要なのかどうかは、それぞれのお家で家の人と相談して決めてほしいと思います。そして、おごったりおごられたり、貸し借りをしたりすることはトラブルのもとなので、絶対にしないようにしましょう。
最後に、下校後に忘れ物を取りに来ない、ということについてです。今は「どうしても必要な時は家の人といっしょに取りに来ましょう」となっていますが、家の人がいない時もある、高学年は一人でも取りに行ける、などの意見がありました。これについても先生たちでいろいろ考えて、取りに来ないことは続けて、「どうしても必要な時は、家の人や学童の先生と一緒に5時30分までに取りに来ましょう」としました。
その理由は、いくつかあります。まず、取りに来ないとしている最も大きな理由は、皆さんの安全を守るためです。これは、遅刻や早退の時に家の人と一緒でなくてはいけない、というきまりと同じ理由です。登校の時間や下校の時間は、交通指導員や地域の方などが皆さんの安全を見守ってくれています。通勤や通学で道を歩いている人もたくさんいますし、自転車や車を運転している人も小学生がたくさん歩いていることが分かっています。ところが、そうでない時間は、見守っている人もいませんし、人通りも減ります。自転車や車の人も小学生に注意して運転をしていません。そうすると、不審者による声かけなどの被害、交通事故などに遭う可能性が普段より高くなってしまうのです。そのような理由から、たとえ高学年でも、忘れ物は家の人と一緒に取りに来ることは変えませんでした。
次に、5時30分まで、とした理由は、先生たちの勤務が理由です。ニュースなどで「働き方改革」という言葉を聞いたことがある人もいるかも知れませんが、今、先生たちが働き過ぎて疲れ果てて、よい授業ができなくなったり、体を壊してお休みしてしまったりということが、あちこちの学校で問題になっています。そこで、王子第三小学校でも「働き方改革」をして、先生たちがいつでも元気に働けるようにしています。例えば、今、5時半までしか学校の電話が通じないのは、この「働き方改革」の一つです。なので、今度から忘れ物の対応も5時半までとすることにしました。
他には、学習に必要のないものは持ってこない、校庭開放に自転車で来ない、などについても少し意見がありましたが、数も少なかったので、先生たちで話し合って変えないこととしました。
新しい「王三小のよい子」のきまりは、中央玄関に貼っておきます。もし変えた内容についてなど、さらに意見や質問などがある人は、担任の先生や校長先生、副校長先生などに話してください。そして、この新しいきまりは、来年度、令和5年度の始まりに合わせて適用します。みんなが新しいきまりを守って、安全・安心に毎日の生活を送ることができるように心がけましょう。
王三小の3つの「あ」は何でしょう。そうです。「あいさつ あつまり あとしまつ」です。今日は「あいさつ」について話をします。
先生は用があって夕方に学校の近くを歩いていた時に、「副校長先生、こんにちは」と自分から挨拶をしてくれた人が5人いました。夕方でも挨拶を自然にしてくれる王三小の人は素晴らしいなと思いました。そして、どうして夕方でも自然に挨拶ができるのか考えました。
3~6年生は、朝正門と通用門に立って、朝の挨拶当番をしています。王三小の人だけでなく、道を通る方にも挨拶をしていることを聞きました。道を通る方も挨拶をしているそうです。
先生も廊下を歩いていると「おはようございます」「こんにちは」と元気な挨拶をしてくれます。先生も挨拶をしてくれたら、返すようにしています。元気な挨拶は、相手を元気にしてくれます。挨拶をしている人は気持ちがよいと思います。
王三小には、「心の木」があります。先生は「心の木」の他に「挨拶の木」があると思っています。「挨拶の木」に一人一人が挨拶をすることによって、「元気」(ハートマーク)がたくさんついているのではないかなと考えています。「挨拶の木」に元気がたくさんつくように今週も頑張りましょう。
毎日寒いですね。2月の昔の名前は「如月」と言います。なぜこのような言い方がされていたかというと、いろいろな説がありますが、「着るものを着て、その上からさらに着る」つまり「着て、さらに着る」が「着、さら着」になって「如月」と呼ばれるようになったという説が有力だそうです。
さて、今日は2月20日、いつもの月なら残りがあと10日ぐらいありますが、2月は今年は28日までしかないので、あと8日しかありません。他の月は30日か31日間あるのに、なぜ2月だけこんなに短いか考えたことがありますか。
その謎を解明するには、ずっと昔の古代ローマまで遡らなくてはなりません。今では2月は1年の2番目の月ですが、当時は1年は3月から始まり、2月で終わることとなっていました。その名残は、英語の月の名前に残っています。
例えば、3月から始めた場合、10月は何番目の月になるか分かりますか。3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、で8番目の月になります。英語で10月はOctoberですね。このOctは8という意味で、足が8本のタコ=オクトパスや「ドレミファソラシド」の8つの音階を表すオクターブなどに使われています。
このように、3月から30日または31日を1か月として区切っていった結果、最後に28日が残るので、それを2月にしたそうです。
ちなみに来年、令和6年は閏年なので、2月は29日あります。これは、1年間が実は365日よりも少し長いので、放っておくとだんだん季節などがずれていってしまうためです。詳しく知りたい人は、きたコンなどで調べてみましょう。
皆さんは「ALL IN, ALL WIN」という言葉を聞いたことがありますか。日本語にすると「みんなでやって、みんないい」という意味です。王三小では、今年度からこの言葉を合言葉に、先生や皆さんのお家の人、地域の方々などがみんなで協力して、王子第三小学校をよりよい学校にしようと思って、力を合わせて頑張っています。
「ALL IN, ALL WIN」は「みんなでやって、みんないい」だと言いましたが、実は「みんな」の中には皆さん王三小の子どもたちも入っています。皆さんが普段の学習に一生懸命取り組んだり、行事を一生懸命頑張ったりすることも「ALL IN」です。そして皆さん一人一人が「やってよかった」と思えることが「ALL WIN」です。
さて、今日はこの「ALL IN, ALL WIN」の気持ちで、皆さんにしてほしいお願いがあります。それは、学校のきまりを見直すことです。
「王三小のよい子」という学校のきまりを知っているでしょうか。校内(学校の中)と校外(学校の外)用の2つがあります。それぞれ、皆さんが安全・安心に、気持ちよく勉強したり生活したりするために必要だと思われるきまりが載っています。それぞれの教室にも、黄色や青の色画用紙に印刷したものが貼ってあります。
どんなことが書いてあるかというと、例えば「挨拶は誰にでもはっきり大きな声でしましょう」や「廊下は右側を静かに歩きましょう」などです。
実は、このきまりはずっと前、皆さんが入学するより前からあるものなので、今の王子第三小学校に合っていないと思うものがあるかも知れません。最後は先生たちが考えて決めますが、その前に皆さんの意見も聞いてみたいと思っています。
今日か明日、1,2年生は担任の先生と話しながら、3年生から6年生はきたコンでアンケートをとります。「このままでいい」のか「変えた方がいいところがある」のか、よく考えて答えてください。
でも、さっきお話しした挨拶のきまりを変えてしまって、誰も挨拶をしなくなったら嫌ですよね。廊下のきまりを変えてしまって、みんなが廊下を走ったらとても危ないですね。そのように、それぞれのきまりにはちゃんと意味や理由があるので、それもよく考えて答えてほしいと思います。
→ 王三小のよい子(校内)(PDF:168KB)、 王三小のよい子(校外)(PDF:306KB)
先週の3日(金曜日)は節分でした。自分の追い出したい鬼を考えてプリントに書いたり、節分集会で追い出したい鬼を発表したりしましたね。お家で豆まきをした、という家もあるかも知れません。
そして、節分の次の日、4日(土曜日)は「立春」でした。暦の上ではもう春が来たということです。実は日本にはこの「立春」のように、春夏秋冬よりさらに細かな季節を表す言葉があります。一年間を4つに分けた春夏秋冬の四季をさらに6つに分けて、全部で4×6=24になります。これを「二十四節気」と言います。24個全部を紹介するので、自分が聞いたことがある言葉があるかどうか確かめながら聞きましょう。
「立春」から始めます。「雨水」「啓蟄」「春分」「清明」「穀雨」「立夏」「小満」「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」「立秋」「処暑」「白露」「秋分」「寒露」「霜降」「立冬」「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」…で、「立春」に戻ります。
聞いたことがある言葉はありましたか。例えば「大寒」は、1月の全校朝会で校長先生のお話に出てきました。「冬至」の日にはゆず風呂に入ってかぼちゃを食べた家もあるかも知れませんね。「春分」や「秋分」はそれぞれ祝日で休みになるので、知っていた人も多かったと思います。
さらに、この二十四節気を5日ごとの3つに分けて七十二候というのもあります。ちなみに、立春の最初の候は「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」です。今日のお話で字が見えにくかった人やもう一度ゆっくり見たい人などは、中央玄関に貼っておきますので、後で見てください。
2月3日は、何の日か知っていますか。そうです。節分の日です。
豆まきは、まず、「鬼は外!」と声をかけながら豆をまきます。今度は「福は内!」と部屋の中に向かってやります。豆まきが終わったら、1年の厄除けを願い、自分の年齢よりも1個多く豆を食べます。この豆は「年取り豆」といいます。
鬼の嫌いなものを知っていますか。ヒイラギの葉とイワシの頭です。トゲトゲした柊の葉は触るととても痛いです。鬼でも目に刺さったら大変です。また、鬼は鰯の焼いた時の煙が大の苦手なのです。この2つを家の玄関に昔は飾りました。
さて、先生は追い出したい鬼を考えました。先生の追い出したい鬼は、「忘れんぼ鬼」です。
たくさんのことをしていると、すぐに忘れてしまいます。すぐに忘れないようにするために、紙にやることを書くようにしています。
みなさんの追い出したい鬼は何ですか。くらすでも追い出したい鬼を考えましたね。その鬼を追い出せるように、どんなことをすればよいかも考えられると良いと思います。
先週の水曜日から、各学年の廊下にみなさんの書き初めが貼られ、書き初め展が開催されています。校長先生も全部の学年を見て回りましたが、どの学年も一生懸命丁寧に書いたことが分かる作品ばかりで、とても素晴らしいと思いました。
さて、書き初めという文化はいつ頃から始まったか知っていますか。記録によると、1000年以上前の平安時代という頃から行われていたそうです。学校では11日と12日の席書会で書きましたが、昔ながらの書き初めは1月2日に行うのが良いとされていたそうです。
昔は今と違ってパソコンもなく、文字は全て手書きでしたので、字が上手になりますように、という願いを込め、一年の抱負、つまり頑張りたいことを筆と墨で書いていたそうです。今は、全国の小学校や中学校で、お手本を見ながら丁寧に書く、というやり方で行われています。
3年生から6年生までは、書道家の高城先生に教えてもらいながら書きましたが、これは他の学校では体験できないことです。高城先生は、王子第三小学校の学校評議員というのになっている方なので、特別に王三小のみなさんに書き初めの指導をしてくださっているのです。とても嬉しいことですね。
書き初め展は、今月末の31日まで開催されています。ぜひ同じ学年や他の学年の友達の作品の良いところをたくさん見つけてほしいと思います。もちろん、落ち着いた気持ちで、廊下を走ったりしないで鑑賞してください。
このところ、毎日寒い日が続きますね。今週の1月20日(金曜日)は、「大寒」です。大きいという字と寒いという字を書いて,「大寒」です。「大寒」は、一年中 で寒さが最も厳しくなるころという意味です。この「大寒」から,2月3日の「節分」までの間が、一年で一番寒い日が続くときと言われています。
今日の東京の最低気温は6度でしたが、北海道で2番目に大きな都市、旭川では、最低気温が東京よりも20度も低いマイナス14度でした。とっても寒そうですね。朝の通学もきっと大変だろうと思います。
でも、過去の最低気温を調べてみると、先ほど紹介した北海道の旭川市で、明治35年(1902年)1月25日に、マイナス41度という気温が観測されたそうです。この記録は、100年以上たった今でも破られていません。ちなみに、世界では、1983年に、南極大陸にあるソビエト連邦、今のロシア連邦という国のボストーク基地で記録された、マイナス89.2度が最低気温の記録です。もう、どれくらい寒いのか想像がつかないですね。
今日の東京の最高気温の予想は7度。この冬、一番の寒さになる一日だということです。今は新型コロナウイルス感染症対策のため、教室でも常に換気をしています。もちろん暖房もしていますが、その日の体調や座席によっては寒さを感じることもあると思います。上手に重ね着をして体調を崩さないようにしてください。そして、天気や体調がよいときは、休み時間に外で元気に体を動かして、寒い冬を乗り切ってほしいと思います。
みんなで健康な体を作り、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザに負けず、楽しい学校生活を送っていきましょう。
皆さん、あけましておめでとうございます。令和5年、2023年が始まりました。
今日から2学期後半です。2学期の後半は、今の学年のまとめをするのと同時に、次の学年になる準備をする期間でもあります。今まで通り、または今まで以上に勉強も生活も頑張って、しっかり次の学年へのステップを上ってください。
さて、今年は十二支で言うと卯(うさぎ)年です。うさぎは、英語ではラビット。日本では、月の模様が餅つきをしているうさぎに見えるという話でも有名です。月にうさぎがいるという話のもとになった、うさぎに関する昔話を話します。
その昔、猿、きつね、うさぎの3匹が、山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢いました。3匹は老人を助けようと考えました。猿は木の実を集め、きつねは川から魚を捕り、それぞれ老人に食べ物として与えました。しかしうさぎだけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができませんでした。
自分が何もできないことを嘆いたうさぎは、何とか老人を助けたいと考え、猿ときつねに頼んで火を焚いてもらい、「私を食べてください」と言って火の中へ飛び込みました。
その姿を見た老人は、神様の一人である帝釈天(たいしゃくてん)としての正体を現し、うさぎの素晴らしい行動を後々まで伝えるため、うさぎを月へと昇らせたそうです。
その他にも、うさぎは耳が大きいことでも有名です。あの耳は、もちろん音がよく聞こえるためですが、同時に体温が上がりすぎないように調節する役割も果たしているそうです。令和5年は、物音をよく聞くうさぎのように、先生のお話をしっかり聞いて、勉強も生活も充実した毎日が過ごせるよう、みんなで頑張っていきましょう。
いよいよ今日で2学期の前半が終わります。令和4年も残すところあと一週間ちょっとになりました。
2学期の前半を振りかえってみて、自分ではどうだったでしょうか。3年に1度の大きな行事、学芸会は、どの学年もとても素晴らしい演技をすることができたと思います。台詞や動作、歌、ダンスなど、3日間の本番で練習の成果を思い切り出せた人も多かったのではないかと思います。
普段の学習も頑張っていた人が多かったように思います。
朝、健康観察票を届けに来た人に聞いてみると、「漢字の50問テストを頑張って合格した」、「予習や復習をして算数ができるようになった」、「練習を重ねて鉄棒や縄跳びのできなかった技ができるようになった」という答えが多く聞かれて、嬉しく思いました。1月から始まる令和5年、2学期後半も引き続き頑張ってほしいと思います。
さて、明日から冬休みです。冬休みは、年末年始と重なるので、どの家でも大掃除や新年を迎える準備などで忙しいことと思います。皆さんは小学生ですが、家族の一員として、ぜひ進んで家の仕事やお手伝いなどをしてください。
また、年が明けてお正月になると、親戚の人など普段会わない人と会う機会もあると思います。そのようなときには、挨拶の得意な王三小の子どもらしく、心のこもった挨拶をしてください。お年玉をもらうことがあれば、よく考えて大事に使ってほしいと思います。
来年は、1月10日から2学期の後半が始まります。王三小の皆さんが、そろって元気な顔で登校してくれることを、先生方と一緒に楽しみに待っています。では皆さん、よいお年をお迎えください。
昨年度行われた東京オリンピック・パラリンピックが終わって、もうすぐ1年半がたとうとしています。みなさんは、レガシーという言葉を知っていますか。
レガシーとは、過去、つまり昔から引き継いだもの、そして未来へと引き継いでいくもの、という意味です。オリンピックやパラリンピックのレガシーというのは、オリンピックやパラリンピックを開催した国に、その後長く残る良い影響を指します。
影響、というと難しいかも知れませんが、例を挙げて説明します。1964年に行われた1回目の東京オリンピックのレガシーは、東海道新幹線や首都高速道路、東京モノレール、衛星放送、体育の日などです。これらは、1回目の東京オリンピックのときに始まり、その後長く残っているものなのです。
では、今回の東京オリンピック・パラリンピックのレガシーは何でしょうか。国立競技場など新しくできたものはありますが、費用を抑えるためにすでにある施設をたくさん活用したため、形として残っているものは多くありません。でも、そんな中で、ひっそりと残っているものがあります。
その一つは、この写真、愛知県にある愛知教育大学という大学のトラック、運動場です。このトラックはとても古くなっていたので、王三小が夏休み中にしたように改修が必要だったのですが、ちょうど東京オリンピック・パラリンピックで使用したウォーミングアップ用のサブトラックに敷いてあるものを譲ってもらえたので、それを使って張り替えたのだそうです。
でも、オリンピック・パラリンピックに関する宣伝は、スポンサーというお金を払った会社しかできないので、みんなにアピールすることなく密かに使っているということです。やはり、使い勝手は、とても良いらしいです。
その他にも、目に見えないレガシーでは、日本の文化を世界中の人に知ってもらえた、日本人がいろいろなスポーツを知り、やってみようという気持ちをもてた、などもありました。皆さんの中には、今、何かレガシーがありますか。それがテレビや動画で見たシーンや、王三小の体育館で見たパブリックビューイングの思い出でも構いません。どうぞ大事に胸の中にしまっておいてください。
最後に4分ぐらいの動画を見ます。*見た動画は→The most emotional moments at Tokyo 2020!
東京2020オリンピック・パラリンピックの思い出が、皆さんの心の中に長く残ることを願っています。
12月は、日本中で、そして世界中で、自分や周りの人の「人権」を大切にしていく態度を育てていこうとする取組を行う「人権月間」です。「人権」とは、人はどこに生まれても、どんな人でも、だれもみんなが気持ちよく、楽しく、幸せに生きることが認められているということです。この「人権」は、人間は皆、生まれながらにもっている権利です。そして、一人一人の人権は必ず守られなければなりません。
一人一人の人権が守られるためには、皆さん一人一人も、そして大人たちも、人権を守る努力をしなければなりません。では、人権を守るためには、どのような努力をしたらよいのでしょうか。
皆さんにできることは、「思いやりの気持ちをもって友達と接する」ことや「自分がされて嫌なこと、言われて嫌なことは、友達に絶対しない」ことなどがあります。
もっと具体的な例を挙げれば、自分がされて嫌なことの一つに「暴力」がありますね。人をたたく、けるといった暴力は、どんな理由があっても許されるものではありません。それは、大人も子どもも、先生たちも同じです。それから、もう一つ「暴言」や「悪口」もあります。「暴言」や「悪口」を言って、相手の心を傷つけることも、言葉の暴力になります。
もし、今、自分が暴力をされている、暴言や悪口を言われているという人、友達が暴力をされているのを見た、暴言や悪口を言われているのを見たという人は、早めに大人に教えてほしいと思います。
そのために、今週、暴力や暴言などについてのアンケートを行います。心配なことがある人は、それに書いて相談してください。お家で書いて、のり付けして担任の先生に出します。校長先生と副校長先生でちゃんと全員分見ますので、必ず出してください。
11月24日から26日まで学芸会がありました。先生は、26日の1日を最初から最後まで見ました。
先生は感想を7つの言葉でまとめました。「華麗に」「張り切って」役に「ピッタリ」はまり、動物に「そっくり」の動きをしていて、「充実感」にあふれた演技で、「オー」と声を出しそうなくらい「ラストまで」感動しました。
問題です。
7つの言葉のはじめの言葉で思いつくことはありませんか。
「か」は、3年生の「海賊たちと宝物」
「は」は、1年生の「畑の下はおおさわぎ」
「ピ」は、3組の「ピーターパン」
「そ」は、5年生の「そらへ」
「じゅう」は、2年生の「11匹のねこ」
「オ」は、4年生の「オズの魔法使い」
「ラ」は、6年生の「ライオンキング」
答えは、劇の名前の最初の文字でした。
どの学年の人たちもお腹から声を出して、大きな声で身振り手振りも大きくしていて、歌も元気よく歌っていて素晴らしかったです。学芸会で頑張ったことを、ぜひ次の活動につなげてください。
いよいよ学芸会まであと3日になりました。今まで学芸会の練習をたくさんしてきました。
体育館だけでなく、教室や校庭でも練習していて頑張っている姿を見ました。今日はあと3日でできる3つのことを話します。
1つめは、お腹から声を出すことです。大きな声を出す練習はたくさんしてきたと思います。お腹に力を入れるとさらに大きな声が出るので、今度やってみてください。
2つめは、身振り手振りについてです。2つやってみます。どちらが大きく見えるでしょうか。一番…二番…そうです。二番が大きく見えますね。皆さんの演技も遠くから見るとこのように見えます。だから、二番のようにやってみると、劇を見ている人に伝わります。
3つめは、たくさん寝ることです。大きな声を出すことも身振り手振りを大きく見せることも健康でいることが大切です。ぜひ、いつもよりたくさん寝て、学芸会に備えてください。
先生が10月最後の朝会で話したことを覚えていますか。「諦めたら、そこで試合終了だよ」です。ぜひ3つのことをやってみて、みんなが主役の学芸会を成功させてください。3日後を楽しみにしています。
いよいよ学芸会が迫ってきました。児童鑑賞日の1日目は10日後です。どの学年も、毎日一生懸命練習を重ねて、劇の完成度を高めているところだと思います。12日後には保護者鑑賞日もあり、お家の人に見に来てもらえる人も多いのではないかと思います。
今日は、校長先生の学芸会にまつわる思い出を話します。これ(写真)が話の最後に出てくるので、何かな、と思いながら聞きましょう。
まだ校長先生が校長先生ではなく、普通の担任の先生だった頃、先生の子どもが1年生に入学しました。北区の隣の板橋区の小学校です。その年は3年に1度の学芸会の年だったので、校長先生も保護者として見に行くのを楽しみにしていました。
1年生の劇は「カラスのパン屋さん」でした。絵本が有名なので知っている人もいると思いますが、4年前に亡くなった、かこさとしさんのつくった物語です。
先生の子どもは、後半に出てくる消防士の役をしていました。台詞は多くはありませんでしたが、ダンスをする場面があって、家でも練習をするなどすごく頑張っていました。もちろん本番までに衣装を揃えたり、風邪を引かないようにいつも以上に気を付けたりしました。
そして迎えた本番。台詞も間違えずに言って、ダンスも一生懸命踊ることができました。校長先生は、そんな自分の子どもを見て、とても嬉しかったのを覚えています。校長先生の子どもは、今はもう25歳で就職もしていますが、その時撮影したビデオは今でも家にあります。そして、小道具として作って本番でも使った「とんぼパン」が、最初に見せたこれです。ずっと大事にとっておいてあるのです。
小学校時代に2回しかない学芸会。1年生から3年生までは初めてですが、4年生から6年生は2回目にして最後の学芸会になります。お家の人も期待していると思うので、毎日の練習を一生懸命頑張って、当日は最高の演技を見せられるようにしてほしいと思います。
今から言う標語、キャッチフレーズは、毎年あるキャンペーン「○○週間」の過去のものです。何(なに)週間か分かりますか。10個言うので、途中で分かっても黙って最後まで聞きましょう。
思わず夢中になりました。
おもわぬ出会いがありました。
気がつけば、もう降りる駅。
風もページをめくる秋
あと1ページがとまらない
秋だからちょっと夜ふかし あと1ページ
おかえり、栞の場所で待ってるよ
しおりいらずの一気読み
一冊の興奮、一冊の感動。
この一冊に、ありがとう
もう分かりましたか。答えは「読書週間」です。毎年、10月27日から11月9日までの2週間は読書週間として決められています。読書週間は昭和22年(西暦1947年)に始まったもので、今年は第76回になります。
皆さんは、この4月から何冊ぐらいの本を読んだでしょうか。本には、長い物語からすぐ読める絵本まで、いろいろな種類がありますが、小学生の平均は月に10冊程度の本を読んでいるのだそうです。
小学生に人気の本は、科学漫画サバイバルシリーズ、まんがでよく分かるシリーズ、かいけつゾロリ、ふしぎ駄菓子屋 銭天堂、ざんねんないきもの事典、ハリーポッターシリーズ、5分後に意外な結末シリーズなどだそうです。
その他に、小学生の男子に人気なのは、ぼくらシリーズや空想科学読本、女子には本の怪談シリーズや四つ子ぐらし、ラストで君は「まさか!」と言うシリーズなどが人気があるそうです。
今、校長先生が紹介した中に、自分のお気に入りの本の名前はありましたか。聞いたことがなかった本でも、読んでみると面白いかも知れません。読書週間はもうすぐ終わりますが、この秋、よい本に出会えるといいですね。
今日は皆さんに初めて朝会で話します。初めて話すのは何が良いか、考えました。来月には3年に一度の学芸会があります。1~3年生は初めてですね。4~6年生は2回目ですね。6年生の練習している姿は、さすが最高学年だと思いました。
自分がどの役をやるか、決まりましたか。どの学年も学芸会の練習をしていると思います。たくさん練習をしていると、頑張ろうという気持ちと、もうできないなという気持ちが生まれることがあります。もうできないなと思ったときに今から言う話を思い出してほしいです。
井上雄彦さんの「SLAM DUNK」という漫画を知っていますか。バスケットボール部の出来事の話です。先生が必ず読むのは8巻です。その中で「諦めたらそこで試合終了だよ」という台詞が出てきます。バスケットボールの試合で試合終了までわずかの時にこの台詞のお陰で逆転勝ちする話です。
学芸会の練習は、時間をかけて行われるため、練習中にもうできないなと諦めてしまうこともあるかもしれません。だからこそ諦めずにそこで終わらないように頑張ってほしいと思います。
学年ごとにやるので、みんなで力を合わせればきっと素晴らしい学芸会になると思います。応援しています。頑張ってください。
今日、10月24日は王子第三小学校の開校記念日です。今年で創立96周年になります。王子第三小学校の歴史を少しふり返ってみましょう。
王子第三小学校は、昭和元年(西暦1926年)9月1日に、東京府豊島郡王子第三尋常小学校として開校しました。当時は1年生から4年生までの527名の児童がいて、全部で9学級の学校でした。先生方を入れた職員は11名しかいませんでした。
同じ年の10月24日、落成式といって、建物の完成をみんなでお祝いする会を行いました。それを記念して、10月24日を開校記念日と定めました。
その後、昭和16年(1941年)に「東京府東京市王子第三国民学校」と名前が変わり、6年後の昭和22年(1947年)には、今と同じ「北区立王子第三小学校」という名前になりました。この頃は、子どもの数が829人、17学級もあったので、とても大きい学校でした。今は350人ぐらいなので、びっくりしますね。
その後、昭和32年(1957年)には創立30周年式典が行われ、今の校旗と校歌ができました。それまでは行事の時も違う歌を歌っていたそうです。
校長先生の後ろの校舎を見ましょう。今の校舎が完成したのが昭和46年(1971年)です。なので、今の校舎は年齢で言うと51歳なんですね。だいたい校長先生と同じぐらいです。
校舎の上の方を見ましょう。校舎の上の方に飾ってある「きれいな言葉 きれいな心、きれいな学校」の標語が作られたのは昭和59年(1984年)です。
今度は足下の方、下を見ましょう。今の校庭は「アーバンコート」という舗装ですが、校庭が初めて土でなくアーバンコートになったのは昭和62年(1987年)でした。また、北区でも珍しい屋内プールと体育館が完成したのは平成10年(1998年)でした。
その後も、地震が来ても大丈夫なように耐震工事をしたり、和室が完成したり、わくわく王三広場が校内にできたりという歴史を経て、今に至ります。
100周年まであと4年。今の2年生が6年生になる頃、王子第三小学校は100周年を迎えます。これからも皆さんで王三小の伝統を守り、素敵な歴史を作っていきましょう。
秋休み中の10月10日は、スポーツの日で祝日でした。この日は、他にも目の愛護デーという日でした。10月10日の10と10を横にすると眉毛と目に見えることから決められたそうです。
私たちの目は、主に物を見るために使われます。人間は目で物を見る、耳で音を聞く、鼻で匂いを嗅ぐ、舌で物の味を味わう、手で触れて手触りを確かめる、といった方法でいろいろな物や状況を理解していますが、このうち一番大きな割合を占めるのは目で見ることで、約8割、80%が目で見ることによって情報を得ていると言われます。
そんなたくさんの情報を得ている目ですが、逆に見ているようで見ていないということもあります。
(ネームホルダーを外して隠す)
さて、覚えている人もそうでない人も、黙って考えましょう。さっき、校長先生は首から掛けていたネームホルダーを外しましたが、ひもの色は何色だったか覚えていますか。
答えは緑です(見せる)。しっかりと見えていたのにもかかわらず、意外と覚えていなかった、という人も多いのではないでしょうか。
これは、人間の目から入る情報は余りに多すぎて、それをそのまま脳に送ると脳の処理能力があっという間にパンクしてしまうからだと言われています。そのため、人間は無意識のうちに目で見た情報のうち、必要だと思うものだけを意識して見ている状態になっているということです。いつもの道を歩いていて、突然目の前に現れた空き地に何が建っていたのか分からなかった、という体験をしたことがある人もいるかも知れません。
理科や生活科の観察、同じく生活科や社会科の校外学習などでしっかり意識して見る、ということの大切さが分かりますね。
目を大事にするため気を付けてほしいことは、勉強をするときやテレビを見るときは寝っ転がらないで正しい姿勢をとる、長い時間テレビやゲームの画面を見続けない、前髪が目にかからないようにする、などがあります。病気などにならないで一生健康な目でいられるよう、日頃から気を付けて生活をするようにしましょう。
【開会式】
今日は「アスレチック・チャレンジ」当日です。以前までは「連合陸上記録会」という名前で、北区の全小学校が一箇所に集まって開催していた大きな行事です。新型コロナウイルス感染症対策のため、2年間開催ができなかったこともあり、今の状況で開催できる方法をみんなで考えた結果、それぞれの学校で「アスレチック・チャレンジ」と名前を変えて行うことに決まりました。
アスレチックは「体育」や「運動競技」という意味です。チャレンジは「挑戦」という意味です。以前の名前の「陸上記録会」も良かったですが、校長先生は今の「アスレチック・チャレンジ」という名前の方が気に入っています。陸上記録会は、小学校6年生のときの正式な「記録」を残せることが大きな特徴でした。もちろんそれは大きな意味のあることですが、校長先生はそれよりも大事なことがあると思っています。何だと思いますか。
それは、自分の限界に「挑戦」することです。「チャレンジ」ですね。今日は、今まで練習してきた成果を十分発揮して、一人一人が自分の限界、自己ベストに向かって全力を尽くしてください。そして、自分の出番でないときは、密にならないように注意しながら友達に声援を送って、友達を励まし、勇気づけてあげてください。王子第三小学校のアスレチック・チャレンジが心に残る行事になるよう、みんなで盛り上げましょう。
【閉会式】
「アスレチック・チャレンジ」、どうでしたか。自己ベストを更新できた人も、そうでなかった人も、全員が自分の限界に挑戦している姿は、とても素晴らしかったです。
校長先生が、今日、皆さんの競技を見ていて一番心に残ったことは、何だと思いますか。それは、みなさんが今日の「アスレチック・チャレンジ」を心から楽しんでいる様子が感じられたことです。もちろん自分の出番の時は緊張して楽しむどころではなかった人もいるでしょうが、友達の競技を見ながら応援しているとき、結果に拍手を贈っているときなど、誰もがとても嬉しそうに、心からみんなで過ごす時間を楽しんでいる雰囲気が伝わってきました。
実行委員を始めとして、みんなで創り上げた王子第三小学校の「アスレチック・チャレンジ」。皆さんの思い出の1ページに刻まれたことと思います。これを確かなステップとして、6か月後の卒業まで、6年生全員で充実した毎日を過ごしていってください。
3日間と短い秋休みでしたが、今日から2学期が始まります。1学期がよかったな、という人も、もう少しだったな、という人も、みんなでいい2学期にしていきましょう。
2学期は、11月の終わりに大きな行事があります。それは学芸会です。学芸会は、それぞれの学年が1つの劇を作り上げて、全校の前で発表する会です。運動会では各学年に入って表現運動をした3組も、学芸会では自分たちで1つの劇を作って発表します。新型コロナウイルス感染症対策をしながら、思い出に残る行事にしたいと思い、先生たちは夏休み頃から準備をしてきました。もう、映像を見たりお話を聞いたりして、準備を始めている学年もありますね。ぜひ全員が力を合わせて頑張ってください。
さて、2学期のスタートにあたって、ほとんどのクラスでは、2学期のめあてを考える活動があるのではないかと思います。皆さんは、どんなめあてにしようと思っていますか。
もう決まっているという人も、まだ考えている途中という人も、めあてを決めるときには、ぜひ次のことを意識してください。それは、具体的なめあてをたてる、ということです。
例えば、漢字が苦手なので漢字の学習を頑張りたい、という人は、「漢字を頑張る」ではなくて、「新しく習った漢字を家で毎日1ページ練習して、その漢字を使えるようになる」とか、「授業で漢字を学習するときに集中力を高めて、その時間中に覚えるぐらいの気持ちで取り組む」などです。他にも、忘れ物を減らしたい、という人は「忘れ物をしない」ではなくて、「忘れ物を1学期の半分に減らす」とか「忘れ物をしないように、必ず毎日寝る前に持ち物を確認する」などです。
2学期のめあてを考えるときには、ぜひこの「具体的なめあてをたてる」ことを意識して、自分なりのめあてを考えてみてください。そして、みんなでいい2学期にしていきましょう。
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