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掲載開始日:2018年5月22日
最終更新日:2023年9月20日
東京2020オリンピック競技大会のテコンドー男子-58キロ級に出場した区内企業所属(東京書籍株式会社)の鈴木セルヒオ選手から北区長にオリンピック出場の報告をしていただきました。
鈴木選手へのインタビューも実施しました!
※質問内容は東京2020大会プロジェクトチーム(愛称:#ときおぱ)のメンバーが考えました。
Q オリンピックが終わり、今はどのように過ごしていますか。
A 少し休みを頂いています。いつでも動けるように体作りや筋トレなどはしていますが、本格的にはテコンドーの練習は始めていないです。
Q (オリンピックを終えて)悔しい思いが強いですか。
A そうですね。思うような結果ではなかったので悔しい思いが強いです。1ヶ月ぐらい経ちますが、いまだに引きずっています。いつも区民の皆さんの応援が力になっているので、メダルを持ってきたかったなと思うのですが、本当にふがいない気持ちです。
Q オリンピックの雰囲気や緊張の度合いは全日本テコンドー選手権大会やアジア競技大会とは違いますか。
A そうですね。大会自体は他の大会と違いました。雰囲気など、特別な感じでした。ただ、試合自体はあまり変わらないのかなと感じました。戦うということは、変わらないんじゃないかなと。
Q 選手村の雰囲気はいかがでしたか。
A 選手村には入りましたが、3~4日程度しかいませんでした。試合会場の幕張メッセ(千葉県)近くのホテルや味の素ナショナルトレーニングセンター(北区)で調整していました。
Q テコンドーの魅力は何でしょうか。
A 多彩な蹴り技が魅力ですね。回転技とか、アクロバティックでダイナミックな蹴り技が魅力です。大技が決まった時や上段蹴りが決まった時は、「やったぜ!」というような嬉しい気持ちになります。
Q テコンドー以外に今やりたいことはありますか。
A 今は車の免許を取りに行っています。韓国に3年間留学していたので、韓国語検定を取りたいと思います。
報告会は令和3年8月下旬に行っていただきました。
鈴木選手、ありがとうございました!
東京2020大会プロジェクトチーム(愛称:#ときおぱ)のメンバーが、東京2020大会での活躍が期待される区内企業(東京書籍株式会社)に所属するテコンドー日本代表の鈴木セルヒオ選手にインタビューをしました!
Q テコンドーとの出会いはいつですか。
A 僕が子供のころに住んでいたボリビアでの出会いが初めてでした。
Q 始めたきっかけは何ですか。
A 親から格闘技を習うように勧められ、格闘技の総合ジムに連れていかれたのがきっかけです。色々ある競技のなかで、自分で「テコンドーをやる」と決めました。
Q やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか。
A やりがいを感じる時は色々ありますが、一番強くやりがいを感じるのは、練習してきたことが試合で出せて、それが勝ちにつながったときです。
Q 一番きつい練習メニューは何ですか。
A 色々な練習がありますが、なかでも連続蹴りが一番きついです。ひたすら蹴るんですよね。あとは、テコンドーの練習ではありませんが、ラントレというトレーニングがあります。走り込みとか階段とか、そっちの方がきついかもしれないです。
Q 体力が必要だなって感じることは多いですか。
A そうですね。2分3ラウンドで最後まで戦い続ける体力がないといけないので、体力は絶対に必要だと思います。
Q 今までの試合で一番記憶に残っている試合はどんな試合ですか。
A 前回のリオオリンピックの大陸予選で、あと1回勝てばオリンピックへの出場が決まる試合があったんですけど、そこで負けてしまったことが一番悔しかった記憶です。
Q そういった試合では、かなり緊張されるのですか。
A そうですね。緊張しましたね。緊張したし、これに勝てばオリンピックに行けるという気持ちもあって、すごく興奮していたのを覚えています。
Q 試合前に必ず行っていることはありますか。
A 僕はカトリックなんですが、試合前に十字を切って祈る習慣があります。これがルーティンですね。
Q 十字を切っていると、精神的に落ち着くというか、緊張がほぐれる効果があるのでしょうか。
A そうですね。最初は母親に「神様にお願いしなさい」と言われ「分かったよ!」という感じでやり始めたのがきっかけです。今はルーティン化して、試合前はホッするというか、安心して試合に入るという気持ちになります。
Q 試合前の勝負メシはありますか。
A うなぎです。好きですし、すごく力が出るなと感じるので、ここぞという時に食べに行きます。減量の調子が悪い時などは食べに行けないこともあります。
Q 試合以外にも緊張やプレッシャーに打ち勝つ方法はありますか。
A 緊張しやすく、勝ちたい気持ちが強すぎて空回りしてしまうことがよくあって。あまり勝とうと思わないようにしています。負けてもいい、ではないですが、勝とうって思わないようにしています。
Q オリンピックの日本代表に内定した時の心境は。
A 怪我明けだったり、あまり結果が残せていなかったりしていた時期が続いていたので、すごくホッとしたというか信じられないような気持でしたね。本当に勝てたんだという感じでした。
Q 嬉しかったというよりも驚きの方が強かったのでしょうか。
A 嬉しさもあったんですけど、驚きというか、信じられないというか、実感がないというか、そっちの気持ちの方が大きかったです。
Q オリンピックが1年延期になって思ったことは。
A 最初はすごく落ち込んだというか、モチベーションもすごく下がってしまったんですけど。でも、少しずつ気持ちを切り替えることができて、今はこの1年間でどう強化していくかに集中しています。オリンピックで対戦するライバルたちをどう追い抜くか考えて、これだけ時間があることを前向きに思うようになりました。
Q モチベーションを切り替えるのが上手ですか。
A 時間がかかる方です。
Q オリンピックでの目標は。
A 金メダルです。オリンピックに対する姿勢というか、頑張る一生懸命な姿を、今まで背中を押してきてくれた人たちに見せることも一つの目標です。
Q 金メダルを誰に一番伝えたいですか。
A いろんな方たちがいるんですけど、一番は親に金メダルをかけてあげたいですね。母親にかけてあげたいです。
Q ご両親とは仲が良いのですか。
A そうですね。高校1年生のころにテコンドー留学で家を出たころから応援してくれています。すごく仲は良い方だと思います。反抗期もありませんでした。
Q 10年後の自分は何をしていると思いますか。
A 考えてみましたが、分からなかったです。でも、挑戦することが好きで生きがいを感じるので、10年後も何かに挑戦しているんじゃないかと思います。
Q 何歳まで現役でテコンドーを続けたいと考えていますか。
A あまり考えていなくて。東京オリンピックも、自分にとっては最後のチャンスかもしれないと考えているので、その先のことはまだ決めていない状況です。まずは、東京オリンピックまでしっかり怪我をしないでいければいいなと思います。
Q 北区の印象は。
A 北区にある会社と味の素ナショナルトレーニングセンターの二つ以外はあまり出歩くことはないのですが、北区は住みやすい良いところだと感じます。
Q 味の素ナショナルトレーニングセンターに行ったことがあるのですが、外観よりもすごく広いなと印象を受けたのですが、活動されてみていかがでしょうか。
A 広いですね。本当に立派なところで、慣れるまで施設内の道が分からないというか、迷子になってしまいます。
Q センターの中でお気に入りの場所はありますか。
A 風呂ですね。銭湯です。勝の湯っていう銭湯があるんですけど、そこのサウナがすごく好きです。そこでテレビを見ながらサウナに入るのが好きです。
Q どんな1日を過ごしていますか。
A 午前中に練習して、午後も練習をして、その間にリハビリとか治療が入ったり、自分で違うトレーニングを入れたり、そういう一日です。会社に出社する日は、仕事を午前中だけにしてもらって、午後から練習に専念できるようにしています。
Q 仲の良いアスリートはいらっしゃいますか。
A これからは他の競技のアスリートの友達が欲しいです。
Q これまでに住んだことのある国(ボリビア、韓国)での思い出はありますか。
A 韓国の高校に行くって決めたときに、韓国ドラマとかを見て予習をしていて、韓国文化とか韓国語について、「天国への階段」とか「冬のソナタ」とかを観たりして、いざ韓国に行ったら男子校でした。知らなかったんですよ、男子校だったていうことを。韓国ドラマとかを見て、韓国の女性の人たちは可愛かったりするなと思ったんですけど、男子校だったという思い出があります。
Q 日本と一番ギャップがあった国はどこですか。
A 一番長く居たところがボリビアなんですが、ボリビアが一番ギャップがあるんじゃないかなと思います。時間の流れが全然違うんですよね。時間に追われている感じが全然ないというか。あと、ボリビアから韓国や日本に行ったときに苦労したのが、上下関係ですね。ボリビアでは上下関係が全然ないところにもギャップを感じました。
Q テコンドー以外に得意なスポーツはありますか。
A あまりないですね。ボリビアでは子どもは皆サッカーをやるので、サッカーはちょっと自信があります。
Q リフレッシュの方法はありますか。
A 家にいることですかね。マンガを読んだり、休みの日に、普段あんまり食べないような焼肉とかジャンクフードを食べるとホッとします。
Q 好きな料理(焼肉、ジャンクフードなど)とかもそういう感じですか。
A 普段、食事に気を使っている分、ハンバーガーとかピザとか焼肉とかを食べたくなります。
Q 趣味・特技はありますか。
A これという趣味はないんですよね。マンガを読んだり、ゲームをしたりするぐらいで。ただ、いつかピアノを弾けるようになりたいなって、密かに思っています。
Q 座右の銘や好きな言葉はありますか。
A ボリビアから韓国に行くときに、父から「天下無双になって戻ってこい」という言葉を贈られました。「天下無双」が大事な意味を持つ言葉になっています。
Q 自分を動物に例えるなら。
A 考えてきました。ゾウです。
Q そう思った理由を教えてください。
A 落ち着いていて、ドンとしているじゃないですか。堂々としているというか。そういう風になりたいなと。自分がそういう風っていうよりかは、なりたいなと思って。あとは優しそうだなと思って。でも、怒ると怖いんですよね。
Q 家族との関係は。
A あまり会わないのですが、コロナの自粛期間になってから、ボリビアにいる家族も家にいることが多くなったので、テレビ電話をする頻度が増えました。
Q 今、一番やりたいことは何ですか。
A 父親がバイクで旅をしていたんですよね。それで母と出会ったりしたんですけど。自由な時間があったら、僕もバイクに乗ってみたいと思います。免許もまだないんですが、あまり得意じゃないかもしれないです。マリオカートも弱いんで。
Q 北区で行きつけの場所・お店は。
A あまり外食しないんです。会社の社員食堂が一番多いと思います。赤羽自然観察公園には、弟とトレーニングに来ていました。
Q 弟さんとは一緒にトレーニングするんですか。
A よく一緒にトレーニングしています。
鈴木セルヒオ選手の手形も区立稲付西山公園にあるモニュメントに追加される予定です。
東京2020オリンピックに向けて、頑張ってください!!
インタビュアー:令和2年度”#ときおぱ”メンバー 吉川小百合、鈴木菖
※インタビューは、令和2年9月下旬に行いました。
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