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最終更新日:2022年4月1日
大判三枚続 勝川春潮 天明年間(1781-88)後期 当館所蔵
三枚続の画面のなかに、飛鳥山の丘陵がのびやかに広がり、画面ほぼ中央には飛鳥山碑が大きく写実的に描かれています。うららかに咲く満開の桜のもとには、さまざまな身分の老若男女が着飾って散策する姿が描かれ、開放感に満ちた花見の空間が表現されています。
よく見ると、画面の両端から見つめ合う若い男女の姿も見つけることができます。
享保5・6年(1720・21)、八代将軍・徳川吉宗によりあわせて1270本の桜が飛鳥山の地に植樹されました。それらの桜が大きく成長した元文2年(1737)、飛鳥山の地が王子権現社に下され、山上に飛鳥山碑が建立されました。
難読で知られる碑文は、飛鳥山を遊園とした徳川吉宗の事績を讃える内容となっています。現在も飛鳥山碑は公園の中心付近から、この地を見守っています。
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