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最終更新日:2016年2月16日
大判横 歌川広重 天保11~13年頃(1840-42) 当館所蔵
滝野川付近では石神井川の両岸は深い渓谷となっています。そのため、夏は避暑、秋は紅葉の名所として賑わいました。
この作品は、現在の音無もみじ緑地の辺りを描いたもので、画面右側には滝野川弁天(岩屋弁天)の洞窟があります。また川で泳ぐ人、水遊びを楽しむ子ども、床几の上では酒を酌み交わす人など、思い思いに夏の一日を過ごす情景をみることができます。
かつての石神井川は金剛寺(通称・紅葉寺)付近でU字型に蛇行しており、その崖には岩屋弁天(滝野川弁天)の祠や弁天の滝があり、行楽の中心地でした。
昭和33年(1958)の狩野川台風で岩屋弁天は崩壊し、その後に行われた流路の直線化により残された蛇行部は、川の水を引き入れた音無もみじ緑地となっています。
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