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最終更新日:2016年2月16日
大判三枚続 歌川広重 天保14~弘化4年(1843-47) 当館所蔵
近景に松、遠景に富士山を配して、広々とした飛鳥山の丘陵で思い思いに花見を楽しむ人々の様子を描いています。
画面右、緋毛氈の上では女性のみの四人連れが弁当を広げ、三味線の音に合わせて手踊りを楽しんでいます。画面左、女性たちが追いかけあう姿からは、ほがらかな笑い声が聞こえてくるかのようです。花見時の飛鳥山は、当時の女性たちにとって日常から開放される格別の場所であったことが伝わってきます。
かつて飛鳥山には芝の斜面が広がっていました。昭和12年(1937)、幻となった東京オリンピックを目指して運動熱が高まるなか、飛鳥山の斜面が大きく切り取られ、グラウンドが建設されました。桜の名所としての景観は大きく変わりましたが、グラウンドはスポーツだけでなく、運動会や集会など、地域活動に利用されました。
戦後、グラウンドは陸上トラックから野球場、そして北区立の公園として新たに開園した昭和41年からは噴水広場へと生まれ変わっています。
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