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最終更新日:2016年2月16日
中判横 歌川広重(三代) 明治16年(1883)
本来この作品は江戸時代の様子を描いたものと対になっており、江戸時代の作品では人々が同じ飛鳥山の崖上から「かわらけ投げ」(土製の小皿を投げる遊び)を楽しむ様子が描かれています。
一方、明治時代の風俗を描く本作品では、洋装の紳士やコウモリ傘をさす男性が崖下の製紙工場を眺め見る情景が描かれています。文明開化の時代には、煙突から煙を吐き出す煉瓦の工場が名所になっていました。
明治16年、飛鳥山の崖下に上野~熊谷間の鉄道が開通したため、「かわらけ投げ」は中止せざるを得なくなりました。
現在、児童遊園の崖際から飛鳥山の東側(低地側)を望むと、明治時代の人が眺めた煉瓦の工場にかわって、新幹線の高架線とタワーマンションのある景色が広がっています。
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