令和4年度　北区立中学校生徒海外交流事業【受入】

北区教育委員会では、昭和63年度より、アメリカの中学校との交流を行うとともに、その家庭に滞在し、家族の一員として寝食を共にするホームステイを通して、アメリカの学校や家庭や生活、自然や文化、風俗や習慣などに触れる中学生海外派遣を実施しています。

平成11年度からは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ウォールナットクリーク市にあるセブンヒルズ・スクール(幼稚園・小学校・中学校の一貫教育を行っている私立学校)と北区立学校との相互交流事業をスタートさせ、今年度で24年の歴史があります。この数年は、新型コロナウイルス感染症の影響で相互交流事業を中止していましたが、令和4年度はセブンヒルズ・スクールの8年生(日本の中学2年生に相当)と北区立中学校2年生とでオンラインにより交流活動を行いました。

そして、令和5年2月10日(金曜日)に、セブンヒルズ・スクール8年生の生徒(46名)と引率の先生方(7名)の皆さんが来日し、北区立学校の児童・生徒との交流活動を行いました。

先日1月28日(土曜日)のオンライン交流活動に参加した北区立中学校2年生の60名とセブンヒルズ・スクール8年生の生徒と東京都文京区の東京ドームシティアトラクションズで交流会を行いました。先日の交流活動は、タブレット端末の画面越しでしたが、今回は直接対面し会話を通して、お互いのことを知り合うことができ、楽しい時間を過ごすことができました。セブンヒルズ・スクールから北区の中学生におそろいの緑のパーカー(緑色はセブンヒルズ・スクールのスクールカラーとのことです)をプレゼントいただきました。

この3日間、セブンヒルズ・スクールの皆さんが4グループに分かれ、北区立小・中学校12校を訪問し、北区の児童・生徒と交流しました。受け入れた学校では、セブンヒルズ・スクールの生徒の皆さんに楽しんでもらえるよう、全校集会での歓迎会、習字や日本の遊び、折り紙など日本の文化や風習にかかわる授業などを実施していただきました。初めは緊張していた北区の児童・生徒も次第に打ち解け、ジェスチャーを交えてコミュニケーションを図り、積極的に親交を深めることができました。

2月14日(火曜日)午後、セブンヒルズ・スクールの皆さんは北区役所議場を訪れ、区長表敬訪問を行いました。セブンヒルズ・スクールのあるウォールナットクリーク市と北区は、2018年4月に「パートナーシティ協定」を締結し、文化、教育をはじめ、幅広い分野の交流を通して相互理解、連携を深めています。花川区長から、セブンヒルズ・スクールの皆さんへ歓迎の言葉と渋沢栄一翁のグッツなどを贈りました。また、セブンヒルズ・スクールの皆さんからも区長にプレゼントをいただきました。

2月16日(木曜日)、北区観光ボランティアガイドの皆さんのご協力をいただき、北区観光巡りを行いました。志茂にある「知水資料館」、赤羽自然観察園にある「ふるさと農家体験館」と「飛鳥山博物館」を訪れました。知水資料館では荒川の水害や治水の歴史等についての展示見学や荒川の雄大な流れを、ふるさと農家体験館では古民家ガイドと火起こし体験を、飛鳥山博物館では「来て、見て、知って！昔のくらし」展の見学を通して、北区の自然や歴史をさらに知っていただきました。

セブンヒルズ・スクールの皆さんは、2月17日(金曜日)以降「京都」と「広島」を訪問し、日本の歴史、伝統・文化をさらに肌で感じていただき、2月21日(火曜日)アメリカに帰国します。

来年度は、北区立中学校の生徒のセブンヒルズ・スクールへの派遣事業を再開できるよう準備を進めています。詳細につきましては、今後改めてご案内いたします。