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掲載開始日:2016年9月27日

最終更新日:2023年2月24日

麻しん(はしか)にご注意ください

麻しんの流行状況

平成27(2015)年3月、日本は麻しんの排除状態にあることがWHO(世界保健機関)により認定されました。

しかし現在でも、日本国内において麻しんの患者報告が相次いでおり、国内での集団感染の事例も報告されています。

東京都感染症情報センター(外部サイトへリンク)

麻しんとは

麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。

感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。

免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。また、麻しんウイルスは、ヒトからヒトへ感染すると言われています。

 

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。

2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

 

近年はワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っていますが、国内では、平成29(2017)年の新規の報告は189名ありました。

麻しんの予防

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。

有効な予防方法は、麻しんワクチン接種です。予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。

 

また、妊娠中に麻しんに罹ると流産や早産を起こす可能性があります。

妊娠前であれば未接種・未罹患の場合、ワクチン接種を受けることを検討すべきですが、既に妊娠しているのであればワクチン接種を受けることが出来ませんので、麻しん流行時には外出を避け、人混みに近づかないようにするなどの注意が必要です。

 

さらに、定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴や接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。

 

日本における予防接種スケジュール(国立感染症研究所)(外部サイトへリンク)

麻しん・風しん任意予防接種(子ども対象・公費負担)

麻しんが疑われる場合

早めに医療機関に相談・受診してください。

麻しん患者と直接接触していたり、麻しんにみられる症状(発熱や咳、鼻水、眼の充血、発疹など)がみられたり、麻しんが疑われる場合は、事前に医療機関にその旨を電話連絡してから受診してください。

また、人にうつさないように外出は控えましょう。

医療機関の方へ

問診時に、麻しん含有ワクチンの接種歴、最近の渡航歴、国内旅行歴、国際空港や人が多く集まる場所に行ったことがないかを確認することで早期診断に繋がります。

また、麻しんと診断した場合は、直ちに最寄りの保健所に「麻しん発生届」の提出をお願いします。

 

お問い合わせ

所属課室:北区保健所保健予防課感染症係

〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3

電話番号:03-3919-3102